「AERA」2026年4月27日号で田内学氏が、
「10年国債を買って満期までしっかり持ちきられてしまうと、その資金は10年間動かなくなる。銀行からすれば、利幅の高い次の商品を薦めるチャンスが長期間失われるわけだ。
企業として利益を追求する以上、どうしても「動きのある商品」を売りたくなってしまうのは、ある意味当然のことなのである。
「長期的に株は必ず上がる」という声も多いし、実際にこの数年は株高が続いている。しかし、株には元本割れのリスクがある。バブル崩壊後、日経平均株価が元の水準を回復するまでに、実に35年もの歳月がかかった。
50代、60代になり、老後の生活が現実的なゴールとして見え始めている世代にとって、次に暴落が起きたとき、回復するまで35年も待つ時間はない。
いつ下落するかわからない株に資産の多くを突っ込むよりも、確実な利回りが約束された国債を選択肢にいれることを考えてもいい。」
と書いてました。
私も少し気になっているのはここ数年「株クラ(要はお金の増やし方に執着が強い人々)」の人とオフ会で話すと結構な頻度で「暴落は買い。実際に下がったら買いを入れている」と語ること。
でも、私は2008年の経験を考えると「コロナショック」も「22年のインフレショック」も「米関税ショック」も「暴落」ではないだろうと、率直には思うわけです。市況もすぐ回復しましたし。
私自身は「1929年の世界恐慌が再来し、当時同様、株価が1/4になって回復に7年かかる」(記事はこちら)という事態も想定しているのですが、オフ会でそんな人に会ったことはありません。
その結果、私の現在のポートフォリオは日本国債60%(記事はこちら)とディフェンシブなのですが、自分自身では考え抜いて作ったポートフォリオなので今のところ居心地はかなり快適です。
また、サラリーマン時代、外資系投資銀行の債券トレーダーと話す機会が何度かあったのですが、彼らが共通して口にしたのは「もし個人向け国債変動10年を機関投資家が買えるなら、私ならそれを100%にして仕事を終わりにする」というぶっちゃけでした。彼らに言わせるとあの商品は「個人投資家の特権」だそうで、金利が上がる局面で損もせず利金増なのは常識外れとのことでした。
金融機関は積極的に薦めませんが、もう少し個人投資家は「個人向け国債変動10年」や固定金利の国債にも目を向けても良いのかもしれませんね。本当の暴落が来た時の資産防衛策の中心として。
ただ、私も田内氏の指摘する「35年回復しない」という前提までは想定してません。実際に日本で起ったことですから、可能性はゼロではないですね。今後の頭の体操の材料にしようと思います。
