日経新聞朝刊2026年4月21日に日経の大塚節雄氏がコラムで、
「日本のインフレの転機は2022年のロシアによるウクライナ侵略後の資源高だ。日銀総裁だった黒田東彦氏は同年4月、ニューヨークの講演で経済学の泰斗、小宮隆太郎氏の論文「昭和四十八、九年インフレーションの原因」を引用した。そして1970年代前半の狂乱物価を振り返りつつ「人々の安定的なインフレ予想の重要性」を強調した。
小宮論文は狂乱物価の真因を石油危機ではなく、日銀が71年のニクソン・ショック後の急激な円高におびえ、金融緩和でマネーを過剰に供給した点に求めた。黒田氏は講演で、それこそが「人々に根強いインフレ予想」を生んだとする小宮氏の言葉を紹介した。
講演から4年。黒田氏に直接話を聞くと、「日本のインフレ期待はアダプティブ(適合的)だから」と強調した。期待が現実の物価変動を後追いするという意味だが、狂乱物価の悪循環が起きたのも、そのためだったとの見方を示す。
黒田氏も今は賃上げの浸透を踏まえ「賃金と物価の好循環が経済のなかにしっかりとビルトインされている」との評価に転じた。1.25~1.50%辺りまで徐々に利上げする「動く日銀」を支持する。
現在の日銀を率いる植田和男総裁は1970年代を「復習している」と語る。実は自身の東大助教授時代、論文で70年代前半の日銀の対応を論評している。「(ニクソン・ショック後の)円切り上げのデフレ効果を過大に評価し」、金融緩和が行き過ぎたとの考察は、先の小宮論文にも通じる。」
と書いてました。
どうやら2026年4月の日銀政策金利は据え置きになりそうですが、今回のコラムはその日銀総裁の仕事の難しさを強く示唆してます。国民生活を大きく左右するとても重要な仕事だと思います。
この分野では、今の日銀総裁は日本で最高レベルの頭脳でしょうから、ぜひ政治圧力や他の横槍をうまく避けながら、日本円と物価の安定を実現し、日本国民の生活を守ってほしいものです。
あと、私は頻繁に日本橋本石町を歩いてるので、私なりに日銀に念を送っておこうと思います(笑)
