日経新聞夕刊2024年8月5日の「あすへの話題」(國分文也・丸紅会長)を読んでいたら、
「今の世界は、各国が自国の利益を優先し、限られたものを奪い合う『世界の分断』に逆行してしまった。歴史を振り返ると、世の中の予見性が低下し、人の心に不安が生じるとき、結果として、正しいことを行おうとするリーダーより、強いリーダー(ある時は独裁者)が求められてきた。大きな時代の転換点では、大衆も間違える可能性がある。万が一、深刻な『経済危機』が起きれば、世界は世界恐慌から第二次世界大戦に向かう1930年代のようになってしまうのではないか」
との記述がありました。不吉な分析ですが、今後の地政学リスクを言い当ててるかもしれません。
足元、マーケットが「強欲」から「恐怖」へと大きく動いてます。特に注目すべき米国の個人消費は、既に低所得層が苦しんでおり、今後「株高」に支えられてきた中高所得層へ波及するかどうかがポイントだと思ってます(関連記事はこちらとこちら)。注目は、AIバブル(記事はこちら)で更に膨らんだ「米国株」(特にS&P500)の動向でしょう。ここから数週間か数ヶ月、注視したいと思います。
今後、株価が乱高下しながら結局は下落を続け、「経済危機」にまで発展してしまうことがないことを祈りたいですが、個人としてはマーケットが「恐怖」に支配された時は大胆に買い向かうつもりではあります(「強欲」の期間があまりに長かった為、まだまだ現行の水準は高いと判断してますが・・・)。
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