「億万長者になるお金の使い方」(森田貴子著・SBクリエイティブ)という本を読みました。
富裕層専門の税理士である著者が、富裕層の「領収書」1000万枚から見えてきた「支出哲学」を語る、という内容で期待して購入しましたが、残念ながら今ひとつ目新しさは無かったです。
「お金は道具にすぎません。しかし、その使い方次第で、人生の価値も未来の選択肢も大きく変わります。富裕層の支出哲学を追うと見えてくるのは、「見えない資産」をどう育てるか、という視点です。信用、健康、つながり、知識、こうしたものこそが高めるべき基盤です。」
「自分が意義を感じるものに時間や資源を使い、「うまく生きる」よりも「深く生きる」ことの方が幸せに繋がります。」
「「何に価値があるか」「どこにお金をかけるか」を見極める価値観や感覚は、日々触れるものや人から自然と影響を受け、長い時間をかけて育まれます。」
「自ら起業して財を成し、今も富が持続している富裕層は、例外なく読書家であり、知識・教養を深め、世の中の「原理原則」を理解し、より鋭い思考につなる本を読む傾向があります。」
「富裕層の支出を見ると、ほぼ例外なく日本経済新聞の購読料は含まれてます」
「「最も恵まれた老後を送る人は、多くの関心を持ち続けている人だ」というボーヴォワールの言葉がありますが、多くの関心を持ち続ける富裕層は非常に多いです。」
「SNSは絶え間なく他者の情報が流れ込み、思考を分断し、「今この瞬間」への集中を奪います。気が散るだけでなく、無意識のうちに心と頭を疲弊させてしまうのです。だからこそ、最初から深く関わらないという選択をする富裕層がほとんどです。」
といったあたりのくだりが、印象的でしたかね。やはりいまだ「日本経済新聞」は富裕層らの唯一の共通情報インフラであるようですね、他のメディアにも頑張ってもらいたいですが・・・

