「末期がん「おひとりさま」でも大丈夫」(長田昭二著・文藝春秋)という本を読みました。
著者は医療関係を中心としたフリーライターで、実際、60歳で自身が末期の前立腺がんとなり、治療や生活に関する様々な経験を綴ったもので興味深く読みました。
特に興味深かったのが、緩和ケアに豊富な経験がある鈴木央医師への取材で、鈴木氏が、
「一般的な流れとしては、図のようにタテ軸が身体機能、横軸が時間とすると、Aは抗がん剤は効いている状態で、抗がん剤が効かなくなるとBに移行するが、この段階では身体状況に大きな変化が生じることはあまりなく、それまでとほぼ同様の生活を送ることができる。
しかし、ある日をきっかけに急坂を駆け降りるように身体状況が低下し始める。これがCだ。このCに移行すると、再び元気になることはない。老衰の場合はこのCの傾斜がなだらかで、何年もかけて徐々に弱っていくのだが、がんにおけるCは極めて短期間で急降下し、多くの場合、2〜3ヶ月で死を迎える。」
とコメントした部分で、Cに移行すると「体が思うように動かなくなり、外出するととても疲れるので、出かけるのが億劫になる」という特徴があるそうです。
また「Bの期間は個人差が大きい。数ヶ月のこともあれば1〜2年程度維持できる人もいる。この期間を利用して、家族や友人との思い出作りの旅行などに出かける人も多い」そうです。
以前(記事はこちら)も書きましたが、「がん」って「老衰」よりも「Die with Zero」向きで、75歳以降なら、個人的には「理想の死」に近いように感じます・・・
