金融地獄を生き抜け

お金の増やし方

久しぶりに「お金の増やし方」関連の本を読みました。「金融地獄を生き抜け」(我妻圭佑著・幻冬舎新書)で、著者は金融庁を経てマネックスグループで生命保険関係の仕事をしているとのことです。

本を通じての結論は、「投資は、世界株式を基本としたインデックス投資信託だけやっていれば十分で、ほかはやらなくてよい」という極めてシンプルなものでした。

ただ、新NISAのつみたて投資枠で認定されている低コストのインデックスファンドをを推奨しているのにも関わらず、手数料1%程度なら利便性を考えてファンドラップも活用すべきという謎の主張もしており、少し金融機関関係者のバイアスも感じました(世界株インデックスだけで良いなら、シンプル過ぎるくらいシンプルなので、ファンドラップの出番は無いですよね)。

他に気になった記述としては、「『投資』は世界81億人の活動の結果で、ある意味自然現象を相手にしているといえる。『カオス』と言っていいかもしれない。なので、投資の結果(つまりは経済活動)は誰にも操作できない。操作しようとした国家もいくつかあったが、いずれも失敗している。一方『税制』は制度で、人が操作する。節税スキームによる不動産投資等は、『節税手法潰し』などのリスクが常にあると考えた方が良い」というのがありました。「税制」は人の行動を変えますが、人為的で政治的な制度であることは忘れないほうが良さそうです。

あと、家計の特徴として「単身者の生活費を1とすると、2人ぐらしの生活費は2ではなく、おおむね2の平方根(1.4142)ぐらいになる」という総務省のデータを紹介していたのが印象的でした。やはりDINKSは極めて経済合理性が高いんですね・・・


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