週刊新潮2024年8月29日号の投資関連特集を読んでいたら、作家の橘玲さんが、
「1日は24時間しかなく、どんな大富豪でも時間を増やすことはできません。銘柄分析をしたり、チャートを解読するにもかなりの時間資源を投じなければならない。積立投資はいったん設定すれば時間コストはゼロですから、その意味でもこれを超える投資戦略は存在しないと思います」
と述べてました。また、
「ほとんどの個人投資家にとっては、NISAで世界株インデックスファンドを積みてるのが唯一最良の選択です」
ともありました。合理的に考えていくと、やはりこの結論になるのかな・・・
私自身のFIRE後の投資シミュレーション(記事はこちら)でも、基本的に「オルカン」の積立のみを織り込んでいるのですが、アクティブ投資を一切するつもりがないわけでもないです。
米投資家のハワード・マークス(記事はこちら)が「投資」を『困難だがスリルに富み、思考力を大いに刺激される旅』と形容しているのにはとても共感しており、そのエンタメ性(が適当な言葉かわかりませんが・・・)は残りの人生にあっても良いかな、と思ってます。
と言っても、今後現在80%を超えるキャッシュを使って、マーケットが「恐怖」で支配されたタイミングでのS&P500のETFか投資信託投資くらいしか考えてはおらず、個別株や他のアクティブ投資については距離をおこうという考えです・・・
30代の頃(記事はこちら)、財務諸表を100社くらい四半期ごとに更新し分析していたことがあったのですが、あの頃でも「まだまだ全然分析に時間が足りない」という状況でした。
当時、細かいセグメントの対象企業を調査している証券会社のアナリストとずいぶん付き合いがありましたが、膨大な時間を使って限られた企業を調べている彼ら・彼女らでも、事業会社のその専門分野の情報量に比べると見劣りしたりしてました。
個別株投資や他のアクティブ投資って、本当に突き詰めてやろうとすると、膨大な時間資源を要求されるし、それでも結局「運」の影響力の方が強かったりするんですよね・・・
というわけで、資産形成期も過ぎたFIRE後の豊かな時間は、「投資」との距離感に気をつけて過ごそうと思います。
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