スウェーデン人「精神科医」のアンデシュ・ハンセン著の「メンタル脳」という本を読んでいたら、
「人類の歴史のうち99.9%の時間では、半数が10代になる前に死んだ」
という記述が出てきました。確かに長い人類の歴史の中で、インターネットの発明などは当然0.1%以下の歴史しかありません。人類の歴史の大半は、感染症や飢え、動物に襲われる事故などとの戦いだったわけです。そして、半数は10代になる前に死んでいるというのが史実だそうです。
「人間の脳は「狩猟採集民」時代から、ほぼ進化したおらず、今は命に関わる危険といえば、タバコや車の運転、ソファに座りっぱなしで過ごすといったことですが、それに対して危険を感じる本能は持っていないわけです。それは人類が進化した世界には存在しなかった種類の危険だからです」
ともあります。なるほど、という感じですよね。現代の急激な「科学技術の進化」や「環境の変化」に、人間の脳はほとんど適応出来ていないのでしょうね。
そんな「狩猟採集民」時代からほぼ変わっていない「人間の脳」に対応した「幸せのレシピ」を著者は、下記のように記述しています。
1.一緒にいて快適で、信頼できる人たちに囲まれる。
2.夢中になれて、意味を感じられることをする(他の人に対しても意味を感じられるようなこと)
3.1と2を繰り返す。
著者は「幸せ」という感情は消えるのが必然で、追い求めてはいけないとも述べていますが、もし追求するなら上記のスタンスが有効なのでは、という考えのようです。あと「よく身体を動かしていること」もとても大事だそうです。
「良好な人間関係」「意味の感じられることをする」「運動する」・・・大事にすべきことかもしれませんね。
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