【本】読み返す度に発見がある「投資で一番大切な20の教え」ハワード・マークス著

お金の増やし方

投資に関する本は数多く読みましたが、一番読み返していて、その度に発見があるのが「投資で一番大切な20の教え-賢い投資家になるための隠された常識-」ハワード・マークス著(日本経済新聞出版)です。

目次を眺めているだけで、この本の深さがわかります。

<目次>
1.二次的思考をめぐらす
2.市場の効率性(とその限界)を理解する
3.バリュー投資を行う
4.価格と価値の関係性に目を向ける
5.リスクを理解する
6.リスクを認識する
7.リスクをコントロールする
8.サイクルに注意を向ける
9.振り子を意識する
10.心理的要因の悪影響をかわす
11.逆張りをする
12.掘り出し物を見つける
13.我慢強くチャンスを待つ
14.無知を知る
15.今どこにいるのかを感じとる
16.運の影響力を認識する
17.ディフェンシブに投資をする
18.落とし穴を避ける
19.付加価値を生み出す
20.全ての極意をまとめて実践する

私が特にこの本から学んでいるのは、「振り子を意識する」と「今どこにいるかを感じとる」です。

ハワード・マークスは、市場は「強欲」と「恐怖」の間を振り子のように振れ、「幸せな中心点」にいる期間は短いと指摘し、このことは時代が変わろうとも不変である、と述べています。

市場を動かすのは長期的には「ファンダメンタルズ」であっても、短期的には「投資家心理」の方が大きく激しいのは、私の25年程度の個人投資家経験からも感じることです。

だから、「今どこにいるかを感じとる」ことが大切だ、というのも良く理解できます。マクロ経済の予測は、誰も継続しては当てることは出来ないのは、日経新聞を読んでいても分かることです。ですが、今どこにいるかは、日経新聞レベルでも、投資家の行動やコメントを観察しているとある程度感じとることは出来ると私も思ってます。

「今、振り子のどこにいるかを感じとり、投資行動を決める」、これが今現在の私の基本的な投資方針になってます。

私の現在の市場の考え方は、2021年夏から「強欲が市場を支配している」と感じており、「逆張りをする」ために「我慢強くチャンスを待つ」状態(キャッシュ比率:80%)です。

果たして、私は概ね正しく市場の現在位置を感じとれているのでしょうか?答えは市場(マーケット)だけが知っているんでしょうね。

最後にハワード・マークスが「投資」の本質について、こんな風に述べてます。

『困難だがスリルに富み、思考力を大いに刺激される旅』

私の最も好きな『「投資」とはなにか?』に対する「答え」です。


にほんブログ村 その他生活ブログ FIREへ
にほんブログ村