日経新聞夕刊2026年2月26日に、
「米株式市場で若い個人投資家が増えている。近年の株高やオンライン証券の普及などで、推計では9年間で6倍に増えた。1日で満期を迎える「0日オプション(0DTE)」やレバレッジ型の上場投資信託(ETF)など高リスクの金融商品を好む人が多い。親世代と比べて資産形成が難しいことが一因とされる。
「時間もかからないし、楽しい。まるでゲームみたいだ」。ミシガン州在住のサムさん(20代男性)は24時間以内にS&P500種株価指数のオプション取引が満期を迎える0DTEを好んで取引する。0DTEは1日で損益を確定できるほか、オプション価格が安いため気軽に取引できる。ただ、相場が大きく動いた際は短時間で損失を被るリスクがある。
専門家は「若者の投資家は増えており、0DTEや高レバETFなどに投資するのが彼らのスタイルだ。SNSやスマホ投資の普及で若い個人投資家にとってより身近な金融商品となっている」と話す。Z世代など若者が高リスク商品に傾斜する一因には、親世代と比べた資産形成の難しさを指摘する声がある。
別の専門家は「若者はインフレによる学費や住宅価格の高騰で普通に生活するだけでは親世代のような富を築ける可能性が低い。これを無意識に理解し、豊かな生活の構築に不向きな(リスクが高い)投資戦略を選択している」と話す。
不況の痛みをほぼ知らないことも要因の一つとされる。少しでも相場が下落するとSNS上では個人投資家による「下値を拾え(buy the dip)」という投稿が目立つ。過去数十年間、米国の株価は日本のように長期間停滞していない。1974年以来、S&P500が高値から20%以上下落するような弱気相場は6回だけだ。期間も平均14カ月と比較的短い。」
とありました。アメリカの高インフレは若者を「高リスク投資」に向かわせているようです。
私は就職氷河期世代で「失われた30年」がほぼそのままサラリーマン時代でした。ですが、新卒での就職がうまくいき、デフレ時代でも昇給し、持ち家購入も金融資産形成もでき、FIREしました。
振り返ると、自分なりの努力もしましたが「運の影響力」の大きさを感じざるを得ません。もう一度繰り返すと、就職もうまくいかず、昇給もせず、資産形成も出来なった可能性もあるでしょう。
もしアメリカのように、日本の若い世代が安易に「高リスク投資」と「暴落は買い」というスタイルを選択するとしたら「運の影響力」を良い方に過信し過ぎだと私は思います。とても危険です。
私自身はかなり運に恵まれた方ですが、それでも「リスク管理」はかなり慎重に行いました。不動産や金融商品の購入でも「大きなギャンブル」は極力避けました。人生は一度きりだからです。
インフレで将来に不安を感じるのは当然ですが、若い方にはくれぐれも「自分のリスク許容度」を考え抜いて不動産や金融商品購入を行ってほしいと思います。「リスク管理」は人生の要諦ですよ。
