日経新聞朝刊2025年12月9日に編集委員の田村正之氏が、
「従来通り勤勉に働き続けることは大事だが、それだけでは生活を守れない可能性がある。実質賃金増や生活支援へ企業・政府が対応を急ぐとともに、個人が生き残るための「保険」として、日本を含む世界株に幅広く投資しておく重要性は増している。
様々な変化が株高をもたらす企業を個別に予測するのは困難だ。個人に有効なのは投資信託を使って世界全体の企業に幅広く投資しておくことだろう。今の国内外の株価には割高な側面もあるため、時間分散で取得したうえで長期での恩恵を期待すべきだ。」
と書いてました。
私は「資産形成期」は様々な投資法にチャレンジするのはアリだと思ってます。自分の向き不向きも分かりますし、特別な才能が見つかり、資産形成のスピードが増す可能性だってあるからです。
様々な投資法にトライする中で、ハラハラしたり高揚することで、豊富な投資経験を積むと「資産活用期」のメンタリティへも好影響があるかもしれません。色々やってみると良いと思います。
一方、今の投資環境なら「低コストの世界株インデックス投資信託でNISA1800万円枠をなるべく早く埋めて、その後は完全放置(ここポイント)」というシンプルな選択肢も「十分アリ」です。
それだけで他の投資法はしなくても、将来のお金の問題は、概ねクリアできる可能性が高いです。
というのも、代表的な世界株インデックス「MSCI ACWI」は、世界約50ヵ国の約3000銘柄に分散投資されています。また概ね「時価総額」を基準に3ヶ月毎に「銘柄入替」も実施してます。
これは個人では到底マネの出来ない投資手法で、時価総額が大きくなった銘柄を買うという順張りも、小さくなった銘柄をポートフォリオから外すというのも、メンタル的に結構難しいことです。
それを世界3000銘柄規模実施して、しかもコストが年0.1%程度というのですから、素晴らしい。しかも「eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)」だと資産総額が9兆円規模で安定感もあります。
よく、MSCI ACWIは平均だから大きなパフォーマンスを期待できないという声も聞きますが、一説には世界の企業数は3億〜4億社とも言われ、そうだとすると上位0.001%の平均とも言えます。
そう考えると、多くのアクティブファンドが長期でインデックスに勝てないのも納得です。時価総額を軸に、上位を広くカバーし続けるという投資手法は、かなり優れた投資手法とも言えます。
私が今の価値観で20代だったら、NISA1800万円枠をなるべく早く計画的に「オルカン」で埋めて、残りのお金はプライベートの効用の高い消費に回す投資戦略を選択するような気がします。
でも、自分の可能性を試したくて個別株投資するかな・・・若さってそういうことかも(苦笑)

