彼はそれを「賢者の投資術」と言った

お金の増やし方

「彼はそれを「賢者の投資術」と言った」(水瀬ケンイチ著・Gakken)という本を読みました。

著者は私と同世代なのですが、25年間基本的に「インデックス投資」のみで「2億円」の金融資産を築いたそうで、これはなかなかなレアケースだという印象でした。

というのも、米投資家ハワード・マークスは「投資」を「困難だがスリルに富み、思考力を大いに刺激される旅」と例えていて、「長期・積立・分散」(インデックス投資)という再現性の高いやり方があるのに、実際には多くの人はその退屈さに耐えかね、スリルを求め横道にそれるからです。

著者自身は「インデックス投資原理主義者」になる必要はないと言ってますが、20代からインデックス投資一本で貫徹というのは、私にはある意味立派な「原理主義者」に思えます。

私自身は、金融資産「1億円」(記事はこちら)でFIREしましたが、「インデックス投資」は全体の30%程度で、残りは「個別株投資」や「タイミング投資」で資産形成という結果でした。

実際にFIREした人でも「インデックス投資」だけというのは聞いたことなかったので、今回の著者の実例は、若い世代へ大いなるエールになっているのではないでしょうかね(共働き子なし、賃貸住まい、給与所得以外に印税もあり、という属性には注意ですが・・・)。

そんな著者ですが、現時点でもFIREせずサラリーマンをしているようです。よく聞くような理由を色々と書いてましたが、私には本当の理由は「奥様への配慮」なのかな、と感じました。

著者の奥様は理学療法士をされていて、かつて貯金の無かった著者に「たくさんの老人を見ていると、人間、最期に必要なのは優しい家族か、それがなければお金だよ」と諭したようなタイプで、かつ投資には関心が薄く、著者が書いた本は一切読まないとのことです。

本の最後に「えらそうに本など書いてますが、すべてはこの人(妻)の手のひらの上で転がされていただけかもしれません」ともまとめていて、きっとそんな奥様の為に「給与所得」と「会社員」という社会的属性を維持されているかな、という勝手な感想を持ちました。