「起業中毒」(ニール・シーマン著・東洋経済社)という本を読みました。
「ドーパミンの調整が大きく乱れると、物事について理性的に判断できなくなり、懸命に決断する力が失われがちになる。
リスクと報酬の認識が歪み、通常なら喜びをもたらすものが、哀しみをもたらす。妄想や妄想性障害に苦しむこともある。
ドーパミンの調節異常は、健康に数々の不幸な結果をもたらす。それは、起業家コミュニティにおいて驚くほど頻繁に見られる。
ドーパミンがやっかいなのは、それが人生で最も強い快感を味わった瞬間と結びついており、最高のパフォーマンスと充実した成果を動機づけることだ。」
といったあたりがポイントでしょうか。著者によると、起業家はドーパミンの調節に苦しみ、メンタルヘルスの問題を抱えるケースがとても多いだそうです。
ただ、失敗しても「他責」と考える起業家は比較的問題が少なく、「自責」として自分を責めて落ち込むタイプの起業家が問題を抱えやすい傾向があるとのこと。「サイコパス」有利ですね(苦笑)
「精神科医が見つけた3つの幸福」(樺沢紫苑著・飛鳥新社)という本には、
「幸福には3つの脳内物質で分けられ、それは、1.「自分の心と体の健康」の幸せである「セロトニン的幸福」、2.「つながり・愛」の幸せである「オキシトシン的幸福」、3.「成功・お金」の幸せである「ドーパミン的幸福」である。大事なのは1→2→3の順番で積み上げていかないと安定的な幸福にはたどり着かない、ということだ」
という記述があります。私は、この考え方に説得力があると感じていて、起業家の世界でもドーパミンばかり追うことは不幸のもと、ということなのでしょうね・・・
私のFIRE生活では、「社会的成功」や「お金」の優先度はとても低いので、「自分の心身の健康」と「家族を中心に自分にとって大切な人とのつながり」を大事にしていこうと思います。


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