バンガードとオルカンの未来

お金の増やし方

たまには「お金の増やし方」の話題でも。Bloombergの2025年2月6日の報道によると、

「米バンガードが史上最大の史上最大の手数料引き下げに踏み切ったことで、業界のライバルは苦渋の選択を迫られている。追随すれば多額の収入を失いかねない一方で、現状を維持すれば市場シェアを失うリスクがある
 懸念を高める要因となったのは、バンガードが競合他社のようなマージンを維持する圧力にさらされていないことだ。バンガードのファンド投資家は同社の取締役を選出しており、同社の事実上のオーナーとなっている。そのため、余剰資金や資産は通常、手数料引き下げに充てられる。
 調査会社CFRAのアナリストは『市場の中核であるインデックス分野でこうした低い手数料を維持する規模を持っているのは、ブラックロックだけである可能性が高い』とコメントした。」

とのことです。今回のバンガードの戦略実行がインデックスファンドのコスト競争を更に加速させ、運営会社の寡占化を進めるのかもしれません。

Wikipediaによると「バンガードは上場企業ではなく第三者株主が存在しないため、ファンドの保有者がバンガードのファンドであり、バンガードのファンドに投資をする投資家がバンガードの保有者になる仕組みで経営されている。この独創的な会社構造により、ファンドの利益は第三者株主等ではなく、バンガードのファンドに投資をする投資家に還元されることになる。」とあります。

この仕組み、素晴らしいですよね。バンガードの創業者で「インデックスファンドの父」ジョン・ボーグルは、投資の民主化を大きく進め、一般の人々に「平均的な利回り」を提供することに成功した尊敬すべき人物だと私は思います。

私も投資する「eMaxis Slimシリーズ」を運営する「三菱UFJアセットマネジメント」も、ぜひインデックスファンド部門を「分社」化(オルカンとS&P500だけ分社でも良いけど)し、少数精鋭での運営を徹底した上で、長期的なコスト競争力とインデックストラッキング品質を追求し、米バンガードに匹敵する日本を代表する会社になってほしいですね。

日本の投資家の未来の為にも(たぶん三菱UFJはそんな決断はしないのでしょうけど・・・)。

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