加速する体感インフレとFIRE

お金の使い方

日経新聞朝刊2025年1月31日を読んでいたら、

「ネスレのネスカフェゴールドブレンド80gの希望小売価格が、4月1日から『1114円』から『1395円』へ『+25%』(!)増の値上げ。
 天丼てんやの天丼が2月13日から590円から620円へ『+5%』増の値上げ(ちなみにてんやの天丼は2024年11月に560円から590円に値上げしており、約4ヶ月で『+11%』(!)の値上げ)。」

という記事が出てました。値上げの背景には「原材料高」や「円安」があるとのことです。

やばくないですか?最近の体感インフレ・・・

私は家でネスカフェゴールドブレンドを愛飲し、たまに銀座のてんやで天丼を食べてますが、ここまでの値上げは想定してませんでした。

また最近、休日ランチで愛用していた都心の飲食店が2店、相次いでテナント料の値上げに耐えきれず撤退してしまいました。2店ともリーズナブルで美味しい良心的な店だったので、ショックでした。

どうも、いよいよ商業不動産の家賃値上げ(最近は住宅不動産の家賃値上げの声も聞きますが)が広がっているようです。家賃は上がると下がらない性質があるので、様々な波及効果もあるインフレ加速要因ですね・・・

一方、別の記事(詳細な出所は忘れました)では、「日本の若い世代は賃上げ分を素直に消費に回す傾向があるのに、デフレ世代は価格が下がるのを待って消費を控える傾向がある」という内容が書かれていて、なるほど・・・という印象を持ちました。

日本の若い世代は現状賃金水準は低めですが、むしろインフレ対応力は高いのかもしれませんね。

私の最新の将来シミュレーション(記事はこちら)では、ここから25年、年率「+2〜4%」増のインフレを織り込んでますが、どうも足元の体感はそれを上回っているようです。

来年シミュレーションをアップデートする時までに、インフレ動向をよく分析しておこう・・・

ちなみに2025年の支出予算(記事はこちら)は前年実績比「+7%」増で、そちらの方が足元の体感にあっているかもしれません。

FIREすると、給与所得が無くなるので、インフレ対策は株式等のリスクアセット比率を増やすくらいしかないわけです(あとは支出を安い代替手段に切り替える支出ミックス変更(要は「節約」ですね)はありますが)。FIREの最大の敵はやはり「インフレ」かもしれない・・・

日銀と政府には、どうでも良い案件よりも「物価の安定」(記事はこちら)に全力を注いで頂きたいですね・・・今のところ「株高はすべてを癒やす」状況ですが、いつ変わるか分かりませんから・・・

にほんブログ村 その他生活ブログ FIREへ
にほんブログ村