「河合隼雄の幸福論」(河合隼雄著・PHP文庫)を読んでいたら、
「自分の楽しさをそれに費やした金額で割り算して、その数値が高いほど効率的に幸福を得たことになるという考え方がある。
この効率計算は、お金だけでなく、自分の費やした時間や労力なども入れ込んで割り算すると良い。そうして点検すると、あまり割に合わないことにとびついて失敗することが少なくなる。
しかし、ある楽しさや幸福感を『かけがえのない』ものと感じるなら、それは『無限大』とも言えるわけで、そうなるとそのための費用(お金・時間・労力)がいくら大きくても問題ないことになる。
ただ、『かけがえのない』と感じることも、後から考えるとそれほどでもないことだったりする。時には効率計算のような冷めた目でみることは必要であろう。」
という趣旨の記述がありました。以前、「FIRE後は効率より効用」(記事はこちら)と書きましたが、それに近い考え方かな、と思いました。
結局、「価値観」を明確化し、「リソース(お金・時間・労力)」を配分していくしかないのですが、その「価値観」も結構変わったりします。常に最新版の「自分や家族の価値観」を意識して、「幸福へのリソース配分」を考えていくのが良いのでしょうね・・・
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