ウォルマート決算から考える米国消費最新動向

お金の増やし方

米ウォルマートの2024年5〜7月期の決算が発表されました。

売上の7割を占める「スーパーマーケット事業」の米国既存店売上高は前年比+4.2%でした。私の第一印象は「かなり強いな」というものでした。中身は客数が+3.6%で単価が+0.6%と、特に横ばいだった単価が伸びたのがサプライズでした。

ウォルマートは「エブリデー・ロープライス」路線で消費者を引き付けており、ウォルマートCEOは決算会見で「7200品目に及ぶ値下げが、家庭用雑貨や衣類を含む幅広い分野で顧客に購入動機を与えている」とコメントしたようです。特殊要因としては、抗肥満薬(GLP-1製剤)を買い求める客が増加したことで、薬局事業が大きく増収に寄与したとのことです。

また、更に低価格を訴求する会員制量販店事業の「サムズクラブ」の既存店売上高は+5.2%とウォルマート本体より好調だったとのこと。

果たして、米国消費の現場では何が起こっているのか・・・

ひとつには低価格路線のウォルマートが「一人勝ち状態」になっている可能性、もう一つは米国消費全体が依然好調で今後もそれが継続する可能性、どちらなんでしょうか・・・

全体のパイが縮小する中での「一人勝ち」でウォルマートがシェアを上げているだけなら、いずれウォルマートの業績にも陰りが出て、米国株にも影響が出るでしょうが、米国消費全体が好調継続なら米国株も崩れない可能性が高いです。

私自身は現時点では、「一人勝ち」が支配的要因で、いずれ米国消費の弱さが顕在化し、米国株が崩れるシナリオをメインに想定してますが・・・果たして・・・

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