以前に比べ「お金」の本は読む頻度は減ってるのですが、様々な手段で自力でFIREに辿り着いた人の話は今でも結構好きです。今後、そんな本に出会ったら、書き留めておこうと思います。
今回読んだ本は、2024年4月に発行された「ぶっちゃけFIRE」寺澤伸洋著（主婦と生活社）です。
2021年6月に44歳でFIREされた著者。家族構成は、既婚者で子供2人、資産1億1000万円でのFIREだったそうです。家族持ちでのFIREとしては、44歳は結構早いタイミングかと思います。
寺澤氏はFIREを「Financial Independence REstart your life」と定義しているとのこと。一般的なサイドFIRE的なスタンスのようですが、「FIREのREをリタイアのREでなく、2度目の人生のリスタートのREと捉える」としてます。
実際、寺澤氏は、現在「作家」として彼の定義するFIRE生活を送っているとのことです。
金融資産の裏付けがあることで、「何のストレスもなく、ゆるく自分の好きなときに好きなことをして楽しんで、それでいてその活動がお金を生み出すような『遊ぶように生きる』自由な生き方をしよう」というのも著者の主張です。
家族持ちのFIRE実行者としては、「家族みんなで人生の幸せを追求しながらお金を貯めていく必要がある」「幸せな生活を送るために家族で何をしたいか、その優先順位を決めてお金を使っていくべき」と個人よりも家族との価値観の整合を大事にしている姿勢は共感しました。
面白かったのは、「自由な時間」は失ってその大切さにはじめて気付いた、との指摘。FIRE後に週2日程度、友人の仕事を手伝うことになるのですが、その時間的・心理的拘束にもはや耐えられなくなっていたとのこと。著者自身でも価値観が変わりすぎと感じたそうですが、面白い感想ですね。私もそうなるのかな・・・
あと、月1回オフ会を開催して、FIRE仲間の横のつながりを構築しているとのこと。FIRE生活での新しい人間関係構築はどうするのが良いのか、私自身はよく分かってないのですが、自分が中心となってオフ会を開くという方法もあるのか、と感心。
家族持ちでFIREを目指す若い方には、特に参考になる本だと思いました。
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