お金の使い方

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凄惨な事件の背後にあるもの

「ルポ 京アニ放火殺人事件」(朝日新聞取材班著・朝日新聞出版)という本を読みました。 犯人の青葉真司被告(1978年生まれ)は「就職氷河期世代」に当たり、秋葉原通り魔事件の加藤智大元死刑囚(1982年生まれ)や安倍元首相銃撃事件の山上徹也被...
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幸福の効率計算

「河合隼雄の幸福論」(河合隼雄著・PHP文庫)を読んでいたら、 「自分の楽しさをそれに費やした金額で割り算して、その数値が高いほど効率的に幸福を得たことになるという考え方がある。 この効率計算は、お金だけでなく、自分の費やした時間や労力など...
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就職氷河期世代に生まれて

「就職氷河期世代」(近藤絢子著・中央公論新社)という本を読みました。著者は学者で、なるべくデータとエビデンスに基づき「就職氷河期世代」を議論しようとはしてました。今回気になったのは、 「バブル世代以降、世代が若くなるにつれて世代内の格差が拡...
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「国民健康保険料が高すぎる!」とFIRE

「国民健康保険料が高すぎる!」(笹井恵里子著・中公新書ラクレ)という本を読みました。 「国民健康保険(国保)の加入者は、現在『所得無し』の割合が最も高く約29%、『所得100万円未満』もほぼ同数の割合で、加入者1人あたりの平均所得は約96万...
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「ユニクロで良い」から「ユニクロが良い」に

日経MJ2024年11月8日にファーストリテイリング役員が、 「我々は商品を絞り込む。商品数は年間で、グローバルのファストファッション企業に比べると、10分の1もない。エッセンシャル商品だけにすることで価値を生む。 価格に対する価値が高くて...
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食費の上昇と節約疲れ

日経電子版に「日本の家計の食費」に関する記事が掲載されてました。 「総務省の家計調査報告によると3人家族の食費は2024年8月に年末以外で初めて9万円を超え、支出に占める割合(エンゲル係数)が30%を突破した。 第一生命経済研究所の熊野英生...
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社会的成功と主観的幸福とFIRE

「人生は心の持ち方で変えられる?<自己啓発文化>の真相を解く」(真鍋厚著・光文社新書)を読み返していたら、 「現代日本では、『物質主義・仕事優先・上昇志向』から『脱物質主義・私生活優先・幸福志向』へ『考え方』を転換する人が増えており、『社会...
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幸福につながる学びと人間関係

日経新聞2024年11月2日(プラス1)に、「幸福の底は48.3歳」という記事が掲載されてました。以前も40代後半が最も幸福度が低い(記事はこちら)という記事がありましたので、多くの人にとって、40代後半は生きづらい時期なのかもしれません。...
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老年的超越

週刊新潮2024年11月17日号に、老年心理学の大阪大学権藤恭之教授の記事が掲載されていて、 「100歳以上の高齢者を観察していると、『老年的超越』という概念を実感します。これは『高齢になって不自由さはあっても生きていて幸せだと感じられる精...
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幸福度競争社会

「人生は心の持ち方で変えられる?<自己啓発文化>の真相を解く」(真鍋厚著・光文社新書)の後半も読み終えました。印象的だったのは「幸福度競争社会」の章ですかね・・・ 「『幸せであることが』が人生で最も重要だと考える『幸福度至上主義』は、『幸せ...