猛暑欧州の最新エアコン事情

お金の使い方

日経新聞朝刊2026年8月11日に、

「国際エネルギー機関(IEA)によると、欧州のエアコンの設置比率は25年で23%にとどまる。欧州には古いアパートが多く、建築物の保護のために外壁に穴をあける工事などが制限されている。制限がない住居でも、エアコンの設置工事のコストは高く、工事の予約も取りにくいケースが多い。
 こうした課題にいち早く目を付けたのが中国の美的だ。「欧州の現地チームがニーズを把握し提案したことがきっかけだった」(美的空調欧州製品マネジャーの趙阿立氏)。欧州におけるエアコン設置の難点を克服するために、国内の研究開発部門やイタリアに拠点を置くデザイン部門が3年をかけてポータスプリットを開発した。
 ポータスプリットの価格は約1000ユーロ(約19万円)。業者による工事がいらず、利用者が自分で設置できる。室外機は約10キログラムと一般の人でも持ち上げられる重さで、窓やバルコニーのドアの外側に取り付ける。室内機には車輪が付いており、床の上を移動させて使うことができる。
 美的によるとこれまでも移動式エアコンは市場に存在していたものの、200~300ユーロといった低価格の製品は冷却効果が低く、騒音が大きいなどの問題があった。ポータスプリットはこうした問題も解決したことで販売が爆発的に増えた。」

とありました。

果たして「ポータスプリット」はどんな外観なのか、と思って調べると上記写真でした。

壁に穴を開ける工事をしたり恒常的に室外機を置けず、かといって一体型移動式だと冷却パワー不足という従来型・簡易移動式の2つの課題をうまくクリアしてヒットしたということですね。

値段帯も従来型が工事費込で「1500〜2000ユーロ」、簡易型が「200〜300ユーロ」に対してポータスプリットは「1000ユーロ」のようですから、うまくお得感も出せているのでしょうね。

日本企業によるヒットでないのが若干残念ですが、なかなか興味深い記事でした。