インドの天才と日本人

お金の使い方

日経新聞朝刊2026年2月26日に、

「AIの世紀はインドの世紀ともいわれ、インドが世界の「超競争時代」の幕を上げる。果たして我々はついていけるのか。インド頭脳の源流に迫る。
 インド西部、ラジャスタン州コタ。ニューデリーから列車で揺られること約6時間。首都から遠く離れたこの田舎街に、インド全土から毎年約10万人もの学生が「移住」する。
 コタは、インドで最も有名な「コーチングスクール(予備校)の街」。街中には無数のコーチングスクールが並び、日夜、リュックを背負った若者が絶えない。
 親元から遠く離れた彼ら、彼女らの夢。それは世界中で活躍する超エリートを多数輩出する名門・インド工科大学(IIT)への進学だ。
 「この街では眠ることさえ、勇気がいる」そう言われるほどのコタの街。早ければ小学生から始まる寮生活での勉強漬けの日々。どの塾も遅くまで、明かりを落とすことはない。
 あるIITの学生は「コーチングスクール時代は、朝昼晩の30分の食事以外は、全て勉強に充てる生活だった。息がつけたのは、食事の時と就寝前の30分だけだった」と語る。
 毎年、IITの「約2万人分の椅子」を巡って、インド全土から140万人以上が受験し、しのぎを削る。大半は落ちる計算だが、それでもインドの若者は食らいつく。
 花形のコンピューターサイエンス学部には、IITの受験で147万人の受験者のうち上位約300人に入ったスーパーエリートだけが所属できる。
 コタの教室から、IIT経由、米シリコンバレー。GoogleのAI部門、MSの開発チーム、OpenAIの研究ユニット。その中枢には、夜を徹して学んだ数多くのインドの若者たちがいる。」

とありました。

IITのコンピューターサイエンス学部は毎年300人ということですが、日本の一応最高峰東大理三は毎年100人です。人口規模が10倍以上あることを考えると東大理三の上位30%に相当しそうです。

その猛烈に努力し続けているインドの天才たちが、シリコンバレーでのAI開発に大量に向かうわけですから、日本人の理数系天才は苦戦しそうですね。そもそも日本は多くが医者になるわけで。

どう考えてもAI開発の一番競争が激しい分野で日本人が戦うのは難しそうですが、池田恵理IIT助教は「インド人は理論を重視せず、自分の就職にいかに役に立つかを最優先。本も新聞もほぼ読まない。」と語ってます。今のところ、インドの天才は短期的な自分の利益だけ追求してそうです。

このあたりに日本人として戦っていく余地はありそうですが、よく考えるとIITコンピューターサイエンス学部卒業生はあまり日本には来ないでしょう。日本で普通に生活する分には、彼らが必死で開発したITやAIの技術成果を享受するメリットの方が大きいのかもしれませんね・・・