「DIE WITH ZERO」(ビル・バーキンス著)は日本でもヒットしたので、読まれた方は多いと思います。私も日本語版が発行されてすぐに読んだのですが、印象に残る本でした。
この本が言いたいことを集約すると、引用されているイギリスのテレビドラマ「ダウントン・アビー」での執事カーソンの発言にいきつくと思います。
『人生でしなければならない一番大切な仕事は、思い出づくりです。最後に残るのは結局それだけなのですから』
死ぬ間際、例えば病院のベットに、金融資産や購入した贅沢品を持ち込むことは出来ない。残るのは頭の中にある「記憶(思い出)」だけ、ということですね。
著者であるビル・バーキンスはエンジニア出身らしく「最適化」という言葉にこだわってます。一貫して、本のタイトルでもある「死ぬときに資産がゼロなるよう最適化して生きるべきだ」という、インパクトの強い主張をしてます。
また、「若いときから積極的に、思い出づくりの為、その時しかできないことに、惜しみなく金を使え」と「お金の使い方」についての考え方も明快です。
「思い出」は思い出すだけで、その時感じた感情が、何度でも再現するという効用があるので、その積み重ねが人生の豊かさに直結する、というのが著者の主張で、なるほど、と思ったものです。
最も大切な「お金の使い方」は「思い出づくり」、これは一般化・普遍化出来る考え方かな・・・
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