「デンマーク人の休む哲学」(針貝有佳著・大和書房)という本を読みました。
デンマーク在住の著者が「デンマーク人の休み方の上手さ」を色々な角度で分析してましたが、
「当たり前ですが、私たちの持っている時間とエネルギーは「有限」です。
一年は365日、一ヶ月は約30日、一週間は7日間、一日は24時間です。
これはいくら強調してもしすぎることはありません。私たちが持っている時間は有限なのです。
そう考えると、「休み方」とは、有限である「貴重な時間をどう過ごすか」ということ。
皆さんは、どんな喜びを感じたいですか。誰と一緒に、どんな時間を過ごしたいですか。
今この時を、どんな瞬間にしたいですか。どんな気分で過ごしたいですか。
どんな人生を送りたいですか。
皆さんの持っている有限な時間を「喜び」で満たしてあげてください。」
というメッセージが一番「著者が伝えたい」ことなのだろうな、と思いました。
ちなみに、デンマーク人は「ヒュッゲしようよ」「ヒュッゲだったね」「ヒュッゲしておいで」という感じで日常的に「ヒュッゲ」(Hygge)という単語を多用するそうです。
ヒュッゲ(Hygge)とは、安らぎを感じられる『心地よいひととき』という意味だそうです。この言葉は、私がFIRE後に追求している「より深いリラックス」を一言で表しているなと思いました。
「ヒュッゲ」「より深いリラックス」の究極は、道元は「坐禅」だとしてます。「只管打坐」(ただ坐禅を続ける)し「前後裁断」(過去でも未来でもなく今だけに集中する)することだ、とのこと。
ある意味「FIRE民」の先輩とも言える片岡鶴太郎さんは「ヨガ」に行き着いたようです。夜明け前から一日中ヨガをしているそうです。デンマーク人もヨガやジョギングの愛好者が多いとのこと。
ただ、個人的には「坐禅」や「ヨガ」に行き着くのは「75歳以降」で良いかなぁ・・・と今は思ってます。今でもすでに「スロージョギング」や「ストレッチ」などは日常化していますので。
75歳までは、もう少し俗っぽい「より深いリラックス」の試行錯誤をしてみようと思ってます。
身体が喜ぶのは「食事」「運動」「睡眠」「排泄(トイレ)」の最適化で、心が喜ぶのは「好きなもの」を食べ、「好きな場所」に行き、「好きなこと」をすることだと、FIRE後は実感してます。
特に最近は、毎日「好きな場所」に行ける喜びを強く感じてます。時間の制約無く、自由に東京の街を歩けるのは、私には至上の喜びのようです。もうオフィス勤務は無理だろうな・・・

