書くと話すのちがい

お金の使い方

日経新聞夕刊2025年11月27日に写真家の金川晋吾氏が、

「書くときには必ず文章を完成させないといけないという強迫観念があるのに対して、話すときにはもっと適当に不十分で不完全な言葉を口にすることができる。
 言い淀んだり、途中で話すのをやめたり、関係があるのかないのかよくわからない話を突如はじめたりできる。矛盾を孕んだままで考えていること、言葉になりきれていないことについて話そうとすることができる。
 私は個人的に話すときだけでなく、トークイベントなどの人前で話すときでも、その場で考えながら自分が感じていることを言葉にしていくので、上記のようなちゃんとした文章になっていない話し方になりがちだ。
 実際、自分が話したことを文字起こしした原稿を読むと、それだけでは何を言っているのかよくわからないものになっている。
 ただ、こういう話し方が、それを聴いてくれる人たちに不評かというとそうでもない。「考えながら話しているからこそ伝わるものがあった」とか、「まとまらないままで話してもいいんだという勇気をもらいました」と言ってくれる人たちがいる。私自身、これでいいんだという手ごたえを感じている。」

と書いてました。たしかに「書く」と「話す」には違いがありますよね。

私はFIRE後は「話す」機会が減るのかと思ってましたが、意外とそうでもありません。家族との会話だけでなく、様々なオフ会やお店の人などと日常的に話す機会が、かなり多くあるのです。

もちろん街歩きをしながら書店などで一人思索をする時間も大好きなのですが、やはり人と直接話すことによる癒やしみたいなものもあるよなぁと思います。話すこと自体がエンタメみたいな。

一方、書くことは、サラリーマンとしての業務が無くなったことで、このブログが大きな軸となりました。私の場合、書くことで自分の思考が整理され、まとまるので、こちらも大事です。

この「書く」と「話す」のバランスは、私の場合「生活の質」にも影響します。オフ会も頻繁ではなく適度な間隔を空け、ブログも1日1記事とし、SNSはやらないのが、私には最適なようです。