日経新聞朝刊2025年10月8日にコンサルタントの齋藤ジン氏が、
「この30年間の徹底した自由貿易は歴史的には特殊な環境だった。今は時代の枠組みが変わる「パラダイム転換」に備えるべきだ。
自由貿易そのものを追求することが正しいという時代は終わった。国内の雇用をメンテナンスせず、経済合理性や企業収益を最大の正義とするのは新自由主義が陥った自己矛盾だ。
人はモノではなく心も感情もある。たった30年で工場を潰して生まれ変われというのが、いかに残酷で非現実的だったか。
ブロック経済化が世界大戦につながった1930年代に戻るわけではない。経済合理性が第一という自由貿易の巻き戻しがどこまで許されるのか。
その状況を軟着陸させることに人類の英知がかかっている。失敗すれば大恐慌だ。」
とコメントしてました。
格差拡大が限界を迎えているのか、政府の役割は再分配に徹底すべきではないのか、自由貿易という経済合理性の追求から乖離した資本主義は成立するのか、など色々と考えさせられますね・・・
それにしても軟着陸に失敗すれば「大恐慌」、その先には・・・と考えるとぞっとします・・・