お金の不安という幻想

お金の使い方

「お金の不安という幻想」(田内学著・朝日新聞出版)という本を読みました。

「お金の不安は、他人のモノサシから生まれる。安心は、自分のモノサシから始まる。本当の価値は、自分自身の中にしかない。自分の感覚を信じることが、自分の価値観を育てる第一歩だ。」
「制約が変われば、私たちの価値観や社会のあり方が根本から変わる。日本はモノの制約からカネの制約社会へと変化してきたが、いよいよ人口が大幅減少するヒトの制約社会へと変化する。」
「私たちの日常生活においても、お金を節約するだけでなく、「人手を節約する」という意識が求められ、カネ優先の考え方が強い政治・行政に対しても、選挙で意思を示す必要がある。」
「天然資源の乏しい日本は、今後も外貨を獲得し続ける必要がある。それには、限られた人材をどう活かして、どんな価値を生み出すかが決定的に重要だ。やはり、世界で選ばれる商品やサービスを生み出す力を育てる努力から逃れることはできない。」

というような箇所が印象に残りました。日本のカネ制約時代もそろそろ終焉なのですかね・・

ヒト制約社会になると賃金インフレは激しいようで「14世紀のヨーロッパを襲ったペストで人口が約3割失われた際、英国では農民の賃金がわずか3年で5倍以上になった」とのこと。

日本の人口減では「生産性」が鍵を握りそうです。AIやロボットという技術革新もある為、職種や産業により人手不足はかなり濃淡が出そう。「40代50代事務職」は今後も余剰かも・・・

私はFIRE済なので「消費者」や「投資家」の立場で「ヒト制約時代」と共存していく必要があります。今は「資産活用期」なので「リスク」はインフレというよりスタグフレーションかな・・・