健康診断とFIRE

お金の使い方

週刊新潮2025年9月25日に医師の和田秀樹氏が、

「日本の平均寿命が女性が40年連続世界一をキープする一方、男性は6位と順位を落としています。日本より上にはスウェーデン、スイス、ノルウェー、イタリア、スペインがいます。
 それらの国との比較で分かることが、高齢者にとっては、意欲をもち、できるだけ体を動かす方が、薬漬けになるよりもよほど元気でいられる、ということです。
 もうひとつ大事なのは栄養です。意外と知られてませんが、中流以上のアメリカ人は、平均寿命が日本人よりも長いのです。その理由は医療ではなく、栄養がしっかり摂れているから、です。
 日本人は世界でいちばん医療へのアクセスがよく、多くの人が毎年健康診断を受けているから長生きだ、という説明はたぶん間違ってます。
 日本は1972年に事業者に健康診断を義務化しましたが、パート労働者や専業主婦はその義務はありません。よって現在80代の女性(世界一長寿)の多くは健康診断をろくに受けてません。
 こうしたことを考えても、長生きにとって大事なのは、高い意欲を持ち、よく動き、栄養をきちんと摂るということです。ただ、栄養は若いときから一貫して大事なもの。年をとってからの健康習慣に限れば、一番長生きにつながるのは、なんといっても動くことです。
 医療や健康診断を否定するわけではありませんが、それらのおかげで長生きできるというわけではないのです。」

とありました。私もFIRE後どうするか思案していた時期があったのですが、結局「食事・運動・睡眠」だよなぁ・・・と思い至り、「健康診断」は基本的には受けないことにしました。

サラリーマン時代は健康診断を受けましたが、「胃レントゲン」など、パスできるものはパスしてました。ストレスが大きいのが一番の理由でしたが、医学的にも意味ある?とは思ってました。

もちろん、私は「医療」自体を否定しているわけではなく、QOLを向上させる医療には、かなり積極的にお金を使う方です。これからもそういうチャンスがあれば、積極的に使うつもりです。

例えば、若年性白内障になった際は、両目に「多焦点眼内レンズ」を入れる手術を受けました。90万円かかりましたが、老眼も解消され、コンタクトも不要になり、QOLは爆上がりしました。

また、差し歯が不調だった際は、行きつけの歯医者に最も信頼できるインプラント専門医(私は歯医者は「職人」という認識)を紹介してもらい、70万円かけ、食事がとても快適になりました。

また「体重計」には毎日乗ってますし、「歯のメンテナンス」には半年に一度は行ってます。それ以外は、自覚症状が出たら「医療資源」にアクセスすることで十分、と今は割り切ってます。

もちろん、私も「健康診断」や「高度な人間ドック」に通うことを否定するわけではなく、この記事で和田秀樹氏が言及している「考え方」に、私は「近い」というだけです。

そして実際のFIRE後は、というと「サラリーマンのストレス」が無くなり、「1日2万歩」以上歩く日々を送り、「健康的で好きなもの」を食べ、体調はどんどん良くなっているかも・・・(苦笑)。