競争社会とFIRE

お金の使い方

日経新聞朝刊2025年8月2日に34歳でステージ4の食道がんと診断された方が、

「健康や家庭環境にも恵まれ、生産性が軸の競争社会しか知らずにきたが、ままならないことで「弱者」の立場になることは誰にでもあり、個人も社会もその軸一辺倒では、いかに危ういかを身をもって知った」

とコメントしてました。「生産性競争」は多くの社会人が直面している現実だと思います。

「FIRE」はその「生産性競争」のカウンター手段とも考えることができます。私はFIRE後に「生産性」から「快適さ」の追求(記事はこちら)にシフトして、幸福度が大きく上昇しました。

また、この方は「絶望の淵に沈んでいた私はがんと向き合う同世代に会いにいったが、若い人たちはがんになっても「社会に必要とされたい」との思いが共通していた」ともコメントされてます。

ここも結構重要なポイントだと思います。インドの古代哲学では、25歳から50歳を「社会や家族の為に働く期間」(家住期)と定義してます。

社会でとことん働くことには、金銭以外の意味もあり、人生100年時代には25年くらい働くと「社会に必要とされたい」という欲求も十分消化されるのではないだろうか、と私は思ってます。

趣味や社会貢献などで「生産性競争」とバランスをとることも良いですが、25年くらい集中して働いて、しっかり資産形成(FI)した上で、その後「FIRE」というプランもオススメです。

ただ、この記事のように若くしてステージ4のがんというケースもありえるわけで、集中して働く時期でも、自分にとって本当の人生の優先順位は何か、を考え続けたほうが良いでしょうね。

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