日経新聞朝刊2025年5月25日に「移動データ、クレカが狙う」という記事があり、
「キャッシュレス決済の8割を占め膨大な消費データを手にしたカード会社が次に狙うのは交通事業者が独占する移動データだ。攻防の舞台は店舗から自動改札機に移る。
三井住友カードの公共交通機関向けサービス「ステラトランジット」(タッチ決済)は、20年のサービス開始から現在まで43の鉄道事業者が採用し、約1500駅の改札に設置した。26年までに三大都市圏の全私鉄・地下鉄に対応する方針を掲げている。
三井住友カードはステラトランジット事業について「赤字ではない」とコメントするが、極めて薄利であることが推定される。だが、トップ営業や専用本部の設置等攻めの姿勢が継続している。
その姿勢にはわけがある。カード会社は消費者が決済する度に店舗名や決済額、商品コードなどの消費情報を得ている。保有する年齢や住所、年収などの属性情報と掛け合わせれば会員層ごとの消費行動を把握できる。クレジットカードで電車に乗れるようになれば、これまで分からなかった移動情報も得られるようになる。それらのデータ活用には大きなポテンシャルと価値がある。
これに危機感を強めているのがJR東日本だ。Suicaのデータ基盤の活用拡大を方針としているが、あるJR関係者は「移動データが他社に渡ることは主従関係の逆転を意味する」と危惧する。」
という内容でした。移動データを巡る戦いですか。なかなか面白い展開になってますね。
私もいち消費者として「モバイルSuica」を使ってますが、チャージが必要だったり、それ用に(ポイントが付与される)専用クレジットカードを持ってたり、と若干複雑化しています。
私は「シンプルで機能的な状態」に美を感じる傾向があるので、クレジットカードのタッチ決済で首都圏の鉄道に乗れるならそちらの方を選ぶかな・・・そういう人は多いかも知れません。
JR東日本は最後まで抵抗するでしょうから、東京メトロの動きがポイントになりそうですね。

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