節約は人生を変える

お金の使い方

まとまった金額の資産形成を実現した個人投資家の本は、個性的でその価値観に刺激を受けることも多いのでなるべく読むようにしてます。

今回は「8億円を貯めた御発注の『コジ活』投資法」(御発注著・宝島社)という本を読みました。就職氷河期世代で極端な節約と優待株を中心に資産形成に成功したタイプの方のようです。

色々な「極端な節約」(著者周辺では「コジ活」と呼んでいるらしいです)のエピソードが出てくるのですが、中でも印象的だったのが、

「リーマンショックの頃は、会社の廃棄品の乾パンを大量に貰って食いつないでいました。被災地でもないのに、半年近く乾パンを食べ続けた人は恐らくいないでしょう。あれはなんで氷砂糖が入っているか、皆さんわかりますか?乾パンって食べているとめちゃくちゃ口が乾燥してくるんですよね。なので、唾液が大量に分泌される氷砂糖の存在がとてもありがたいのです。氷砂糖に当たるとクジに当たった気分で嬉しくなります。これでいざという時も大丈夫なだなと、変な自信が付きました。」

というくだりです。「食」が最優先の自分からすると価値観が違いすぎて唖然とするエピソード・・・でもこれだけ尖っているからこその「節約は人生を変える」ということなのでしょうね。

そんな著者も「お金・健康・時間のバランスを最適化し、今しかできない経験に投資して身体が動かなくなった時、その記憶の配当で老後を楽しむ」という内容の「Die With Zero」は刺さって影響を受けたらしく、「限りある時間を何に投入するのか」はとても重要だと述べてます。

一方、「会社員は福利厚生等いろいろお得なので辞めるタイミングを見失っている」らしく、現時点でもFIREは実行していないとのこと。ここは時間の貴重さとは大きく矛盾・・・

また、未だ「コジ活」(節約)についつい固執し、基本的にはお金を使うことがつらいそうです。

合理性もドケチや吝嗇のレベルまでいくとある種のサガや病気に近いのかもしれませんね・・・


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