日経新聞朝刊2025年1月16日に「劇作家の山崎正和が、たまたまいる場所だが、そういうものなのだからそこで全力を尽くす態度である『積極的無常観』を提唱していた」という記述があり、原典を探したところ読売新聞朝刊2014年1月12日であることが分かりました。
その記事には、
「若者が明日の希望のために努力するのにたいして、老人は明日はどうなるかわからないからこそ、今日をがんばるのである。世は無常であることを痛感するがゆえに、今日を常の通りに生きようとするのである。無常を覚えながら自暴自棄にならず、逆に今日を深く味わう生き方を私はかねて積極的無常観と呼んできた。
日本には積極的無常観の長い伝統があって、「明日に夢があるから今日頑張ろう」という思想と、「明日はどうなるかわからないから今日がんばろう」という思想が両立してきた。」
とありました。
「無常を覚えながら自暴自棄にならず、逆に今日を深く味わう生き方」・・・良いですね。

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