週刊文春2025年1月23日号でサイバーエージェント・藤田晋社長のコラムに、デール・カーネギー著の「人を動かす」に関して、
「私が学生時代に読んだ『人を動かす』から会得したものは、その後の社長人生を左右するレベルのものだった。『人を動かす』とは言葉の通り、リーダーシップの本質だと思う。しかし、それを今もなお実践し続けるのは、苦行に近い。
もし、私がいますぐ欲望をありのままに解放することを許されたからどうか。自分の考えを一方的に喋りまくりたいし、相手の関心のあることなんて興味ないし、相手が間違っていたらズバリ指摘したい。やれば、さぞかしスッキリするだろう。でも、そんなことはしない。『人を動かす』ために辛抱強く相手の話に耳を傾ける。分かっていても、そんな忍耐力のある人は、経営者の中でも少ないのではないかと思う。」
と記述してました。この後も、藤田社長は、歳を重ねるにつれ、相手の言葉にじっと耳を傾ける「人を動かす」の実践が難しくなっていること、それでも社長を続ける限り実践し続けないといけなこと、などを書いていて、とても興味深く読みました。
昔から年齢も近い藤田社長の文章は好きでしたが、今回の週刊文春の連載はとても質が高いように感じてます。私からは「藤田さん、FIREすると楽になれますよ」と言ってあげたいですが、きっと「人間の業」みたいなもので、自分で創業した会社の社長は辞められないんでしょうね・・・

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