「人生は心の持ち方で変えられる?<自己啓発文化>の真相を解く」(真鍋厚著・光文社新書)という本を買ったのですが、なかなか興味深く半分ほど読み終わりました。
本前半は、なぜ「ひろゆき」ブームなのか、というテーマから始まり、「意識低い系」の時代になっていることを示そうとしています。私は「ひろゆき」についてあまり知識はないのですが、彼の主張をワンフレーズに要約すると「考え方次第で人は幸せになれる」というものだそうです。
その主張が「がんばらない」「競争しない」「モノを持たない」など、従来の自己啓発とは逆張りの路線であったことから、いつしか「意識低い系」の自己啓発と呼ばれているとのことです。自己努力を積み重ねて高い報酬や地位を得ようとする「意識高い系」の自己啓発の逆ということですね。
著者によると、リーマン・ショックやコロナ禍を経て、 米国の「静かな退職」、中国の「寝そべり族」、韓国の「三放世代(恋愛・結婚・出産を放棄する若者)」など、世界的に「意識低い系」の時代の潮流になっているそうで、「日本社会の展望も、恐らく大局的には、仕事よりもプライベートを優先し、体を壊すような無理な働き方はせず、出世競争とも距離を置く人々がどんどん増えていくことだろう」と予測してました。
なるほど、こんな時代背景も「FIREブーム」につながっているのですね・・・私としては、資産形成をしっかりやってFI(経済的独立)を実現しておけば、「意識低い系」の時代でも、逆に「意識高い系」の時代でも、楽しく生きられると思いますが・・・
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