最近発刊された「幸せなFIRE」(ヒトデ著・徳間書店)という本を読みました。
1万回生きたネコが、FIRE願望のある若い男性に語りかける小説風のストーリーになっていて、 FIREのエッセンスをうまく入れ込めている読みやすい本の印象を受けました。
著者は1991年生まれの現在30代前半で、アフィリエイトブログで成功して、2021年に20代の若さでFIREを達成した経歴の持ち主のようです。
結論としては、FI(経済的自立)は目指すべきだが、RE(早期リタイア)は多くの人にとって難易度が高く「楽しさを感じられる、主体的に取り組みたい仕事」を続けることが幸福な人生には必要という主張になってます。それが「金銭面の不安」「社会とのつながり」「生きる意味」「孤独」「人間関係」「社会貢献」といったほとんどの問題を解決する手段だから、というのが理由とのことです。
このあたり、著者の30代前半という若さの影響もあるのかな、という印象で、古代インドの「家族や社会の為に働く期間」(25歳から50歳の「家住期」、記事はこちら)における幸せは「仕事」に重点が置かれるものなのかもしれませんね。
他には、「自分が本当に必要な生活費の把握」「自分の価値観を知り、優先順位を知ること」「FIREは幸せに生きるための手段」「仕事を一切しないと、自分の存在意義を見失ってしまう人多い」あたりのフレーズが印象に残りました。
「仕事」とは何か、というあたりの定義が難しいですが、私もFIRE後にこうしてブログを毎日更新してます。毎日一つくらいアウトプットの時間があった方が良いだろうとか、毎日の気づきを自分の為に記録しておきたいとか、もしFIREを目指している人の参考になればそれは結構なことだとか、といった理由で続けているのですが、これも著者の主張によると広義には「仕事」に含まれるようです。私としては「仕事」とは思ってないのですが・・・
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