「パーティーが終わって、中年が始まる」(pha著・幻冬舎)の中で、書店店員になった著者のphaさんが、
「本屋にふらっとやってくる人は、差し迫った切実な悩みを抱えているというよりは、何かちょっとおもしろいものや、日常に刺激を与えてくれるものを求めていることが多いように思う。
本屋でぶらぶらと本棚を見て回るうちに、少しずつ心の中が整理されて、自分が何に興味を持っているのか、自分の悩みとはなんだろうか、というのを自覚してくのだろう。
本屋で店番をしていると、そういう瞬間にたくさん立ち会えるのが楽しい。」
と書かれてました。これ良く分かります。
FIREしてから私は、平日午前中に東京都心の様々な書店に行くことを一番の趣味としているのですが、書店の中(表紙や背表紙を眺め、興味を持ったら目次を読む)を隅々まで歩いていると自分がととのっていく感覚を持ちます。
書店の棚も日々変化しますし、自分の関心事も変化するので、時代とその時の自分が相対化され、知的刺激を受けると同時に満たされる感覚もある不思議な体験です。
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