嫉妬とFIRE

お金の使い方

図書館で借りた「60代から幸福をつかむ極意」(齋藤孝著・中公新書ラクレ)を読んでいたら、英哲学者バートランド・ラッセルの「幸福論」からの引用で、

「総じて、普通の人間性の特徴の中で、『嫉妬』が最も不幸なものである。それは、自分が持っているものから喜びを見出すのではなく、他人が持ってるものを奪いたい、他人に災いを与えたいという感情だからである。
 また、他人と比較してものを考える習慣は、致命的な習慣である。『人は人、自分は自分』と割り切って、何でも楽しいことが起これば、目いっぱい楽しむべきである。」

という一文がありました。これFIREを実行するうえでも重要なことを表現していると思います。

FIREで一番大事なのは「自分と家族が幸福に生活するためにいくら必要」で、その為には「いくら金融資産があれば十分なのか」ということを自分で考えること、だと私は思うのですが、様々な方と話していると「他人の資産に比べて自分はまだまだ少ない」とか「高齢者貧困の話とかを聞くと将来が漠然と不安だ」と言った理由でFIREしたいのに踏み切れない方とお会いすることがしばしばあります。

「嫉妬」から完全に遠ざかることや「人は人、自分は自分」と割り切ることは難しいかもしれませんが、人の資産額は自分の人生には基本関係ありませんし、自分の人生における楽しいことを目いっぱい楽しむことも自分自身にしかできません。ラッセルの指摘していることを意識するとFIRE実行にも近づくと思います。

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