日経新聞朝刊別紙2024年8月17日の「なやみのとびら」というコーナーで「株高でお金が使い切れない」(東京都・60代・男性)という悩み相談が載ってました。
「近年の株価の上昇で、持っている株の価値が上がり、一生かかっても使い切れない金額になりました。柄にもないぜいたくをしたくもありません。どうすればよいでしょうか。」
という悩みに対し、回答者の著述家の湯山玲子さんは、
「人生とお金との基本的関係性は、『どういう生き方をしたいか』という意思、つまり『自分が心地よく、ストレスを感じずに生きるためにはどういうライフスタイルを目指すのか』につきます」
という前提を置いたうえで、
「相談者が、自分にとって等身大で心地よい現状の生き方に満足しているのであれば、それを続けていけばいい。
一方、お金には人を自由にし、行動させ、結果、経験を得ることができるという力があります。そのパワーを使って、一度しかない人生でさまざまな経験をして、生きていることの実感を得てみる、というのも一つの手。
お金を使うことで得られる数々の体験を通じて、自分の心が喜び、磨かれ、豊かになっていくというのもお勧めしたいと思います」
と回答されてました。
お金の「稼ぎ方」(例:新卒で大企業サラリーマンや公務員)や「貯め方」(例:収入の範囲内で生活)や「増やし方」(例:インデックスファンドに長期積立分散投資)には一般的な正解に近いものがありますが、「使い方」は人それぞれなので難易度がぐっと上がりますよね・・・
確かに「お金を使って、様々な体験を重ね、心を豊かにする」というのも一つの解ですね。
個人的には、回答者が前提においていた「心地よくストレスの少ないライフスタイル」の実現にお金を使うというのも興味深く感じました。 FIREはその一つの例かもしれませんね・・・
お金を使って「豊かな経験をする」が幸福度をプラスし、「ストレスを減らす」が不幸度をマイナスする、という形で、結果「幸福の最大化」をもたらすという考え方の整理もありかな・・・
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