「プレジデント」(「雑誌」の快楽はこちら)2024年5月31日号を読んでいたら、元陸上選手の為末大氏が興味深いコメントをだされてました。少し長いですが、引用してみます。
『人生が後半戦に入ると、人は自分が社会のために生きているのか、それとも幸せになるために生きているのかを考えるようになります。「このまま自分を抑圧して、幸せを感じることをないがしろにしていいのだろうか」と疑問を抱く瞬間がふと訪れるのです。そして、年を重ねると抑圧し続けていくことの弊害が大きくなるように思います』
『感情を抑圧している方に伝えたいのは、「自由に生きても、思ったより世の中は壊れない」ということです。一人の力はそこまで大きくないし、あなたが思うほど人は他人のことを気にしてません』
『もちろん、みんながわがままを好き放題にエスカレートさせていけば、社会での軋轢が強くなって弊害が大きくなるでしょう。しかし、多くの人がわがままを我慢している日本社会では、自分や他人のわがままにみんなもう少し寛容になって、自分の欲望に忠実に生きた方が良いのかもしれません。そうすれば、社会が活性化されてイノベーションも生まれ、全体の幸福度が上がると私は思ってます』
「林住期(50歳から75歳)をどう生きるか?」でも書きましたが、人生100年時代の後半戦は50歳からです。人生の前半戦は様々なことを学び、家族や社会の為に働くのは、ある意味自然なことのようにも私も思います。ただ、50歳を過ぎた後半戦は、自分や家族の幸福の為に多少わがままに生きても良いように思います。為末氏の言う「年を重ねると抑圧し続けていることの弊害が大きくなる」という方向にいかない為にも・・・
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