理不尽な状況とFIRE

お金の使い方

日経新聞朝刊2026年3月3日に冤罪事件で無罪となった村木厚子さんが、

「本格的な取り調べが始まった。期間は10日間。1回は延長できるので合計20日間。それで起訴するかが決まる。
 私にはまったく心当たりがない。自分の知っていることをきちんと話せば、分かってもらえると思っていた。しかし検察にとって大事なのは、ストーリーに沿った有罪の証拠を集めることなのだ。
 質問に私が答え、検事がメモする。しかし、私の言ったことのほとんどは調書にならない。検事が必要だと思ったところだけが、調書にされる。緊張の連続だった。
 例えば、団体の会長に会ったことがあるか、だ。会った記憶はないが、役所には多くの人が来るので、会ったとしても覚えていない可能性がある、と答えた。ところが調書では「会っていない」という断定だ。もしどこかで会っていたら、私がウソをついたことになり、供述全体が信用されなくなる。
 何度訂正を申し入れても受け入れてもらえず、根負けして調書にサインしてしまった。接見に来た弘中惇一郎弁護士に相談したところ、「僕あてに手紙を書いて証拠に残しましょう」とアドバイスを受けた。
 「残念ながら、取り調べは公平公正とはいえない。弁護人というセコンドもいないし、裁判官というレフェリーもいない。検察の土俵だと思ってください」
 この言葉が響いた。相手の土俵では勝てなくて当然。負けなければいい。ウソの調書だけは取られないようにしようと、スタンスが固まった。」

と書いてました。

弘中弁護士のアドバイスが冴えてますが、そんな修羅場でも理不尽な状況を事実として受け入れ「負けなければいい」という戦い方に徹したことに村木さんの芯の通った「知性」を感じます。

サラリーマン時代も「理不尽」な状況は何度も経験しましたが、やはり大事なのは「正しい現状認識」ができるかどうかでした。それが出来た時は対応も概ね間違いが無かった記憶があります。

FIRE生活でもきっとそんな「理不尽」な局面に遭遇するのでしょう。分かりやすく思い浮かぶのは「2008年の世界金融危機」のようなマーケット全体が大きく沈む局面での資産防衛でしょうか。

そこで現状認識を誤り、「パニック売り」をしてしまったり、「暴落は買い」とレバレッジを効かせた勝負を仕掛けたりしてしまうと「再起不能」なダメージを受けることになります。

足元で再びマーケットが不穏な動きを見せてますが「正しい現状認識」の為に視野を広げ情報収集しようと思います。個人的には地政学リスクよりプライベート市場の動向が気になりますが・・・