港区とヒルズと緑

お金の使い方

日経新聞朝刊2026年2月27日に、

「東京都心で緑が増え続ける一帯がある。森ビルが再開発を手がける港区の六本木や麻布台、虎ノ門のエリアだ。3月に開業40年を迎えるアークヒルズ以降の大型再開発は全体の3分の1を緑で覆い、その面積は12ヘクタールに及ぶ。2030年度の完成を目指す「六本木五丁目プロジェクト」では約1.6ヘクタールの森を整備、地域全体の魅力を高める。
 「面的な再開発に緑は欠かせない」。森ビルで再開発に伴う緑地整備を長年手がけてきた山口博喜・技術顧問は語る。2023年に開業し、高さ330メートルと現在は日本で最も高いビルが立つ麻布台ヒルズでは、樹木医の資格を持つ山口氏が1000本の木を選んだ。
 端緒はヒルズと名がつく最初の物件で1986年に開業したアークヒルズだ。再開発の完成後も緑化は続き、同物件の緑被率は90年の23%から2025年に40%と2倍弱に増えた。量に加えて質も変化する。25年公表の調査でアークヒルズの土壌の菌類は里山の森林に近い水準になった。山口氏は「時間が作る風景が面白い」と話す。
 さらに森ビルと住友不動産が共同開発する「六本木五丁目プロジェクト」では敷地内に約1.6ヘクタールの「都心の森」を整備する。山口氏は「いろんな表情を持った『深い森』を作りたい」と意気込む。プロジェクトが完成すれば、六本木から麻布台、虎ノ門まで「緑の回廊」がつながる。」

とありました。

私は、この辺りだとサントリーホールのある「アークヒルズ」によく行くのですが、緑と共に少し枯れた雰囲気もあり、いくつかの飲食店は他のヒルズに比べてリーズナブルで気に入ってます。

そんな「ヒルズ」をずっと描いてきたのが、この記事の山口博喜氏なんですね。現在76歳で森ビルの都市開発に50年以上関わっているそうです。やはり都市開発は時間をかけて育てるものですね。

一方、同じ港区でも汐留なんかはかなり物哀しい街になってしまいました。緑も殆ど無く、休日に人々がわざわざ訪れたいと思う要素は少なく、単なるオフィスビルの集合体に私には感じます。

東京都心はヒト・モノ・カネが集中してますが、収益追求だけだと、どこも似たような都市開発になり面白くないです。不動産各社には、魅力的な東京都心の維持に今後も知恵を絞って頂きたい。