日経新聞朝刊2026年1月16日に「米「市場の番人」、信認崖っぷち」という記事があり、
「米連邦準備理事会(FRB)議長への圧力は、司法当局まで加わる異常な事態に発展した。「市場の番人」の信頼が破壊されれば、通貨や債券、株式相場に失速リスクをもたらす。
ホワイトハウスは19世紀に中央銀行トップを刑事訴追したことがある。ポピュリストとして知られたジャクソン大統領(当時)が、中銀である第2合衆国銀行を特権組織と敵視。同行は1836年に免許を失って消滅し、同行のビドル総裁も後に逮捕された。
米国は中銀が消滅した直後の1837年、4割の銀行が閉鎖に追い込まれる金融大恐慌が発生。FRBが発足する1913年までに計7回も金融危機に見舞われた。
1970年、当時のニクソン大統領は自ら指名したバーンズFRB議長に金融緩和を迫った。FRBはその後の2年で政策金利を5%強も引き下げ、72年のニクソン氏再選に貢献した。
ところが73年にインフレ率は9%近辺まで急上昇。80年代まで高インフレは収まらず大きな代償を支払うことになった。
金融政策への政治介入は、19世紀の金融恐慌と20世紀のインフレという2つの大きな失敗を招いた。FRBの独立性が重要視されるのはその教訓からだが、今や風前のともしびだ。」
とありました。つまり「中央銀行の独立性」の重要性は、歴史の教訓から来ているわけです。
今、戦争(世界大戦)から80年が経過し、時代が再び「力の支配」に傾きつつあります。しかし、戦後平和の基礎「法の支配」は戦争の教訓から生まれたはずです。「人類の叡智」とも言えます。
やはり80年も経つと、実際に戦争を経験した人もほぼいなくなり、記憶が薄れていくのですかね。残念ながら「人間は忘れる動物で、同じ過ちを何度も繰り返す」ということなのでしょうか。
今回は「中央銀行の独立性」という「経済」の危機ですが、金融恐慌や高インフレの被害が直撃するのは「庶民」です。結局、歴史の教訓が活かされない「しわ寄せ」は「弱者」にいきます。
ただ、私が少し希望を持っているのは20世紀以降、多くの映像や音声のアーカイブが残っていることです。NHKの「映像の世紀」などを観ていると、まるで歴史を自分が体験した感覚になります。
それらが活かされ「人類の叡智」が発揮されることを願いますが、SNSやYouTubeばかり見ている人には全く届かないのでしょうかね・・SNS運営企業も広告収入最大化ばかり追ってますし・・・
