FIREすると「サラリーマンのストレス」から解放されるわけですが、今振り返ると特に大きなストレスとなっていたのは「下記3つ」だったなぁ・・・と頭を整理できたので、メモしておきます。
・「強制的な人間関係」
サラリーマンは上司も部下も選べませんし、顧客や取引先、社内関連部門の担当者も、基本選べません。この「強制的」な人間関係は、今考えると「最大のストレス」だったかもしれません。
幸い私は新卒で比較的ホワイトな会社に勤めることが出来たので、尊敬できる上司や同僚は多かったのですが、一番記憶に残っているのは、その時の上司があまりにも理不尽な指示をしてきたので、私のなりに可能な限り論理的かつ合理的な「代案」を提案した際、一言だけ「業務命令だ、やれ」と言われたことでした。
私のサラリーマン史上最も尊敬できない上司ではありましたが、「この人やばいな」と心底思いました。そんな「業務命令」にも従わなくてはいけないのがサラリーマンの宿命とは言え、当時は酷いストレスになった記憶があります。本質的にはサラリーマンに「自由」は無いわけです。
もちろん尊敬できる上司や同僚に囲まれて充実した時間を過ごす時期(私の場合30代でした)もありましたが、長いサラリーマン生活ではそうではない場合も多々ありますよね(苦笑)
なんにせよ、FIREした今となっては「強制的な人間関係」は極力お断りしたいと思ってます。
・「あまりに長い拘束時間」
基本的な勤務時間が平日1日8時間程度、通勤時間が往復2時間近く、更に恒常的な残業・・・当然のことですが、サラリーマン時代はあまりにも「膨大な時間」を会社に拘束されてました。
FIRE後の「好きなものを食べて、好きな場所に行き、好きなことをする」という幸福な時間が支配的な現在は、最も貴重な資源である「時間」を二度とあの時代のようには浪費したくないというのが本音です。振り返ると長時間拘束のストレスは、じわじわと自分を蝕んだように思います。
・「重い税・社会保険料負担」
そして大きな代償として得た「給与所得」には、30%(会社負担含む)もの「社会保険料」負担に加え、課税所得の10%の「住民税」、所得に応じて5%〜45%の累進「所得税」負担があります。
日本はあまりにも「給与所得者」に様々な負担が偏っているのはよく知られた現実で、サラリーマン当時も、給与が増えても累進で増える理不尽に重い負担に私なりにストレスを感じてました。
厚生年金は会社負担分を考えると払い損になるリスクが高く、健康保険料は4割近くが老人医療費に費やされています。ですが、政治力の薄いサラリーマンは、その現実に無力な状態でした。
FIREして「給与所得」が無くなって、日本は低所得者に優しい社会だな・・・とつくづく思いますね。昔、橘玲氏が「貧乏は金持ち」という本を書いてましたが、その意味がよく分かりました。
これ以外にもサラリーマンのストレスは色々ありましたが、記憶が強いのは上記の3つでした。
ただ面白いのは、サラリーマン当時は上記のストレスも実はそれほど深刻には捉えてなくて、退職してから「あれはすごいストレスだったんだ」とようやく実感したという点です。その渦中には無意識に「思考停止」するといったある種のストレス防衛メカニズムが働くのでしょうかね・・・
今の現実を考えると、今後も日本で「FIRE」実行者は増えるんだろうな、と私は予測してます。投資環境が整備されてきている一方、サラリーマンの大きなストレスは基本変わらないからです。
実際に低コストインデックスファンド(オルカンは2018年スタート)など良質な金融商品も増えてますし、再現性の高い「長期・積立・分散」を実行するサラリーマンも増加基調と聞いてます。
ですが、「サラリーマン」をしながら、FIRE可能な「資産形成」に成功するには「運の影響力」も実際には大きいのが現実です。やはり、今後もFIRE民は「かなり少数派」ではあるのでしょうね。
