図書館で借りた「老後は銀座で」(山崎武也著・PHP文庫)という本に、
「老後も心身の健康を保つためには、心身の余裕を持たせる必要がある。そのためには、積極的かつ意図的にすべてのスピードを緩めるように努力してみるのだ。
しかし、単にゆっくりというだけでは、スピードを信奉する長年の習慣を破るのは難しい。コツはスピードを半分に落として、これまでと同じことをするのに二倍の時間をかけることである。
幸いにして、老後には時間が十分にある。まず、食事にかける時間を二倍にしてみる。当然のことながら、よく噛んで食べることになる。消化にも良いし、食べ物の味をよく味わえる。
場所の移動についても、二倍の時間をかけてみる。ゆっくり大地を踏みしめながら歩く。そうすると周囲の景色がはっきり見え、それまでは目に入らなかったものにも興味が湧いてくる。
そうなると、よく観察したうえで、善か悪かの判断をすることも可能だ。それだけ人生が豊かになってくる。」
とありました。
私はFIREして1年半以上経過したのですが、いまだ早食いの癖が抜けておらず、サラリーマン時代のスピード中毒から、完全には脱却できてはいない状態なのかもしれません。
一方、トイレの時間をゆっくりしたり、街歩きで今まで通らなかった道に寄り道したりはできるようになりました。その結果、かなり体調が良くなったり、思わぬ新しい出会いがあったりします。
次は、ついつい早食いになりがちのを改め、ゆっくり食事を楽しむことにトライしようかな・・・

