シンプルに人が幸せを実感する瞬間

お金の使い方

「医師しか知らない死の直前の後悔」(和田秀樹著・小学館新書)という本を読んでいたら、

「結局のところ、人が幸せを実感する瞬間というのはとてもシンプルです。
 食べたいものを食べ、行きたい場所に出かけ、自分のやりたいことをやる。こうしたごく当たり前のように思える行動を、自分の気持に従って選べるかどうか。
 しかし、現実には多くの人が「自分の欲望を抑えて生きる」という道を選んでいます。
 とくに日本人には、社会的・職業的な役割や周囲の評価を意識して、自分を抑えながら生きる傾向が強いと思います。こうした生き方は社会に適応していくためには必要な場面も多く、「偽りの自己」として役割を果たしてきたと言えます。
 けれどもその状態が長く続き、周囲の期待に応えすぎて、自分の本音や欲望と表向きの自分との間にズレが生まれると、心身の不調にもつながりかねません。
 その反対に、他人の期待ではなく、自分の本心や価値観に沿って行動しているとき、人は安心感や充実感を得られるものです。自分の内側から自然に湧き上がる欲望や感情に従って自分らしく生きている状態です。つまり「本当の自己」を出せていると言えます。」

とありました。FIREした今の私には、とても深く理解と共感ができる内容でした。

ただ社会人として「食べたいものを食べ、行きたい場所に出かけ、自分のやりたいことをやる」という行動を継続的に実現するには「お金(経済的自立)が必要」という厳しい現実もあります。

結局のところ「どう生きるか」は自分で決めるしかないのですが、少なくとも私は「自分の本心や価値観に沿って行動」することで幸せを感じられるので、FIREして良かったと心から思ってます。

今振り返ると、サラリーマン時代は大いに「自分の欲望を抑えて生きる」状態でしたね・・・