様々なお金の使い方を試し取捨選択する

お金の使い方

「The Art of Spending Money:一度きりの人生で「お金」をどう使うべきか」(モーガン・ハウセル著・ダイヤモンド社)の後半部分を読み終わりました。なかなか興味深い本でした。

「予算の許す範囲でできる限り多くの種類のお金の使い方を試し、自分に合わないと思ったものは素早く、躊躇なくやめるべきだ。
 これを十分に繰り返していくと、消去法で、自分がお金を使うにふさわしい何かが見つかる。
 大事なことは、新しいことへの挑戦は、それ自体が大きな価値となる、ということだ。単調さは時間を加速させ、変化は時間を遅らせる。お金を使うのも同じだ。今まで試したことのない新しい体験や製品にお金を使うことは、それ以外では得られないような興奮をもたらす。
 たとえその買い物が自分に合わなかったとしても、新しいものを試すことで得られる記憶や知識は、何年も同じ経験をひたすら繰り返す単調さよりも、はるかに刺激的なものになる。
 多様性は、人生の予想できない変化からあなたを守ってくれる。知恵に満ちた名言の数々で知られる司祭のアントニー・デ・メロはこう語っている。
 『千の花の香りを楽しむことを学べば、一つの花にしがみついたり、それが手に入らなくて苦しんだりすることはなくなる』」

というくだりが一番印象的でしたかね。「千の花の香りを楽しむことを学ぶ」とは素敵な表現です。

私は「必要なことはなるべく少なく、好きなことはなるべく多くお金を使う」(記事はこちら)をお金の使い方のベースにしてますが、最近は新しい好きなことに試行錯誤の支出を増やしてます。

意外だったのは、既に支出の半分を占め飽和気味だと思われていた「食」の分野で、資金需要が強くなったことです。直近は「チョコレート」「ナッツ」「チーズ」「フルーツ」「コーヒー」です。

まずは「イオンのPB」や「アマゾンの最安値」付近からスタートして、値段を上げていきながら、自分の効用とコストのバランスが良い「定番品」探しに、結構なお金を使いました。

もしかしたら、こういう試行錯誤が「千の花の香りを楽しむことを学ぶ」ということなのかもしれませんね。今後も全体予算は守りながら「好きなことはなるべく多く」を実践しようと思います。

あと「経済的自立の15段階」という章があって、最高レベル15は「毎朝、目覚めるたびに、好きなことを、好きな人と、好きなだけできる時間があることを実感する」とありました。

これはまさに今の「FIREライフ」かも・・・既に最高レベルに到達しているようです(苦笑)