ビル・ゲイツのお金の使い方

お金の使い方

日経新聞朝刊2025年9月14日に「ゲイツ財団は、今年5月、財団の資産と私財を合わせて30兆円を2045年までに使い切り財団を店じまいすると表明し、世界を驚かせた」とあり、

「個人資産と財団の資産を合計すれば、保守的に見積もっても2000億ドル(約30兆円)は確保できる。永続的な財団としてやっていくなら使える金額は年間70億ドル程度だが、終わりにするからこそ同100億ドル程度に増やせる」
「今まで世界保健や公衆衛生に投じられてきた資金はあまりにも少額だ。現状の10倍お金をかける価値があるのに、実現していないのはなぜか。人々はいったい何にお金を使うのだろう。武器なのか、それとも娯楽か。私にはわからない」
「今の世の中において『黄金律』、つまり、富める者は自身や身近な人を超えて、人類の救済に思いを致してしかるべきだという考え方は消失していない。少なくとも私には自明の理だ。特別に信仰心をもって育ったわけではないが、宗教を通してこうした価値観に至る人もいるだろう」」

ということをインタビューでビル・ゲイツは語ってました。

ビル・ゲイツは1955年生まれなので2045年には90歳になる予定です。つまり90歳までのあと20年で30兆円のお金の使い切るというスケールの大きな話で、その半分超は個人資産です。

ちょうどNetflixでビル・ゲイツのドキュメンタリーを観たところだったのですが、彼のアプローチは公衆衛生にせよ保健にせよ、技術によるコストイノベーションを優先しているところです。

極めて経済合理的に慈善事業を推進しようとしているところに、彼の「お金の使い方」の真髄があるように感じました。マイクロソフトCEO時代からの大きな「ライフシフト」も印象的です。

私は75歳までは「自分の為に自由に生きる期間」として、自分や家族の為にお金を使っていく予定ですが、75歳以降は「理想の死に向けた旅立ちの期間」とし公的年金内の生活でも構いません。

もし保有株式(私の場合100%オルカン)のリターンが上振れて、75歳以降に余剰資金が発生するようならば、特別支出(記事はこちら)として「寄付」の支出拡大も考えようかな・・・

早速、マネーフォワードMEのカテゴリに「特別寄付」というカスタム項目を追加しました。私が75歳の時に彼はいないでしょうが、寄付先としてゲイツ財団みたいな財団を探そうと思います。