まだ何者でもない自分

お金の使い方

日経新聞朝刊2025年9月12日に、

「「ハーバード大に行けなくなりそうです。まだ自分がそちらに入学できる余地はありますか」。日本人大学院生の20代男性は焦っていた。5月にトランプ米政権が同大に留学生受け入れ資格の停止を通達。ニュースを目にするやいなや、入学を一度は辞退した別の米有力大にメールを送った。
 ほどなく届いた返事は「ノー」だった。「入学の権利は既に補欠合格者に渡りました」
 翻弄される日々は続いた。1カ月後、連邦地裁が資格停止措置を当面差し止めると判断。留学実現への希望を取り戻し、ハーバード入学に必要なビザ取得を急いだ。ところが入国審査が厳格化された影響で間に合わず、ついに入学延期を決めた。
 今後1年間は、手を差し伸べてくれた国内大の教授の下で研究を続ける。ハーバード入学を見込んで送った荷物の引き取りで、アルバイトをしてためた貯金は半減した。「まだ何者でもない自分には大打撃。人生の道筋が見えなくなる」」

とありました。ただでさえ円安でアメリカ留学は大変なのに更に過酷な状況のようです。

この若者の「まだ何者でもない自分」という自身を客観的に捉えている姿勢には感心しました。そんな若者に経済的・心理的ダメージを与えている今のアメリカの政治は残念に感じます・・・

逆に言えば、世界中から優秀な若者に日本に来てもらうチャンスなのかもしれませんね・・・