集中力とFIRE

お金の使い方

FIRE後によく考えているのが「時間」「お金」「労力(知力・体力)」の資源(リソース)配分です。

「時間」は最も重要な資源ですが、刻々と過ぎ、増えることはありません。FIREしたことで「自由な時間」は増えたものの、人生の残り時間が増えたわけでないことを、よく痛感します。

「お金」は場合によっては増えますが、FIREして「資産活用期」入りしたので、豊かな時間の為に「現金融資産をいかに使うか」にフォーカスしており、資源としての重要度は相対的に低めです。

「労力(知力・体力)」については、「体力(健康)」は、資源というより「全ての土台」という認識になりました。FIRE生活も1年が過ぎ「体力の維持・向上策」は自分なりに確立しつつあります。

残る「知力」に、最近は特に思いを巡らせてます。質の高い「集中力」は1日「4時間」が限界という研究結果を知り、「時間の使い方」と「集中力の配分」が今の最大関心事になりました。

そんなことを考えていたら、虎ノ門ヒルズの本屋で『奪われた集中力ーもう一度じっくり考えるための方法』(ヨハン・ハリ著・作品社)という本に出会ったので、早速購入しました。

この本は、SNSやショート動画に注意力・集中力を奪わている現代人が、もう一度「じっくり集中して豊かな時間を取り戻す」方法を様々な専門家を取材しながら考えていく、という内容でした。

今の自分の最大関心事と重なっているので、熟読中ですが、1/3を読了した段階で既に様々な気になる知見に触れたので、まずは「フロー状態」について記録しておこうと思います。

「「ロッククライミングの神秘感は登るということにあるんだ。岩の頂上に着いて終わったと喜ぶ。でも本当は永遠に登り続けたいと思う。クライミングを意味づけるものは登るということなんだ。書くという行為が詩を意味づけるようにね。自分自身の内にあるもの以外に征服すべきものは何もないでしょう。書くという行為が詩を作る理由だ。クライミングも同じ。自分が一つのフローであることに気づくんだ。フローの目的は流れ続けること。頂上やユートピアを求めるんじゃなくて、フローにとどまることなんだ。上を目指すんじゃなくて、フローを続けること。上を目指すのは、フローが続くようにするためなんだ」とあるロッククライマーは言った。これを聞いたある科学者は「これがこれまで科学者が研究してこなかった人間の根本的な本能なのではないかと考えるようになった。それを「フロー状態」と呼ぶことにしよう。自分がしていることに夢中になりすぎて、我を忘れ、時間を忘れ、その行為そのものに入り込んでいるようい感じる時のことだ。これが最も深い集中であり、注意なのだ」とコメントしている」

私はこの部分を読んで、人生の豊かさは「フロー状態」の長さや多さと関連しているのではないだろうかという印象を持ちました。この本によると、この「深い集中状態」に入るには、

①タスクを1つに絞る、②自分にとって意味のあるものにする、③自分の能力より少しだけ高い目標にする、の3つが大事だということです。この3つが揃うと「フロー状態」になりやすいそう。

著者は「死の間際、思い返すのは人生におけるフロー体験だろう。我々は常に断片化とフローのどらかを選択できる立場にある。断片化は、あなたを小さく、浅く、怒りやすくする。フローはあなたを大きく、深く、穏やかにする。断片化は我々を縮こまらせる。フローは我々を成長させる。我々は、SNSなどで粗末な報酬を得るために注意力を退化させたいか、それとも本当に大事なものを見つけて集中できるようになりたいか、常に考える必要がある」とこの章でまとめてました。

ここまで読んで、私のFIRE生活の場合、平日だと「ドトールで日経新聞を熟読している時」「都内の大型書店の中を隅々まで歩いている時」「ブログを書いている時」「サンセットジョギングをしている時」などに「フロー状態」を感じる時が多い、ということに気づきました。

一方、この本によると米国人は1日平均「3時間」もスマホに集中力を奪われているそうです。私もスマホでスクリーンタイムを確認しところ1日平均「1時間」スマホを使ってました。

その時間のうち、40%が「X」で、30%が「マネーフォワードME」、その他が30%、でした。マネーフォワードMEは「お金の使い方」を考える際の実績確認に使っているので良いとして、「X」は漫然とニュースチェックをするのに使ってます。また家のPCでも「X」をチェックしてます。

このあたり改善できる部分かもしれませんね。ニュースチェックは「X」ではやめて、日経新聞と地上波TVの「WBS(録画)」「モーサテ(録画)」「ニュース7」くらいに絞っても良いかも・・・

最近の「X」はタイムラインでの正確な「時系列ポスト表示」さえ怪しい劣化状態ですし・・・

この本はかなり興味深いので、引き続きじっくり読み進めようと思います。


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