FIRE生活で効用の右肩上がりは可能か?

お金の使い方

私は50歳でFIREして75歳までの25年間を「自分の為に自由に生きる期間(林住期)」として生活しようと考えてますが、この期間で「効用の緩やかな右肩上がり」の実現も目指しています。

具体的(記事はこちら)には、50歳時点での「理想のライフスタイルに必要な金額(年300万円)」を基準に、年間支出を「年率2%〜4%」の右肩上がりにすることでの実現を目指してます。

果たして、それでインフレを吸収しながら「効用(満足度・幸福度)の緩やかな右肩上がり」は実現できるのでしょうか?FIRE実行から「1年強」経過した今の考えを記録しておこうと思います。

まずインフレですが、「東京都区部の物価動向」等の統計データは参考にはなるものの「自分にとってのインフレ率(体感)」とは乖離があるんだな、ということを感じてます。

例えば「食品インフレ」は統計データに近い体感ですが、「家賃インフレ」は持ち家なので殆ど関係ありません。一方「海外旅行」は円安と現地物価高でコロナ前の約2.5倍という体感です。

「年率2〜4%」の範囲内でインフレを吸収しつつ「効用の緩やかな右肩上がり」の計画実現には、刻々と変化する物価を「自分目線」で捉え「何にいくら使うかを考え抜く」が大事のようです。

また、FIRE後に「食料品・日用品の支出最適化」(記事はこちら)などを経験し、自分にとっては「インフレ」もまだまだ「合理化」で対抗できる範囲が多いことが分かりました。

例えば「イオンのPB」「アマゾンのセール」「ドラックストアのクーポン」など「Best Buy」を実現する手段は多様で、FIRE後の余裕時間をうまく使いながら、それらを日々学習してます。

一方、新たな「効用拡大」も「小売の現場」を歩くことでインスピレーションを得ています。

例えば、私は「銀座」が好きで週1回は通っているのですが、銀座は街自体が巨大なショッピングモールのようで「大衆的な店」から「ハイブランド」まで多数の小売店が集積してます。

私は、銀座で比較的人の少ない平日の午前中に7〜10店舗ほど店舗を巡回して、様々な「モノ」と「値段」を直接観察します。その繰り返しの中、様々な「効用拡大」のアイディアを得ています。

不思議なもので「小売の現場」を歩いていると、多くのセレンディピティ(偶然の出会い)が生まれます。それはネットでは得られない経験のようで、FIRE生活との相性もとても良いです。

また、新聞や雑誌もインスピレーションをもらえます。特に「日経MJ」や「女性週刊誌」などは、小売現場目線や専業主婦目線での情報が豊富で、日々楽しみながら目を通してます。

もしかしたら、今後は「合理化」や「効用拡大」のアイディアも徐々に飽和してきて、インフレ率が「年率4%」を超えてくると「効用の緩やかな右肩上がり」も厳しくなるのかもしれません。

その際のポイントは「株式(オルカン)」のリターンになります。歴史的には株式はインフレ率より高いリターンを生んでいるので、それが続くのであれば支出を一段踏み上げる策が取れます。

またマーケットリターンが想定より大きい場合は「特別支出(記事はこちら)」を考えてます。

なので、リスクは「スタグフレーション」で、株価が下がるのにインフレ率が高い状況が続くことです。私自身は今後10年間は現金比率を高めに確保することで、そのリスクをヘッジしてます。

この計画は「緩やかな」右肩上がりがポイントで、金融資産を考えれば「効用最大化」を刹那的にも実現できますが、あえて「緩やかな拡大」に留めることで、長期的なQOL向上を狙っています。

どうすれば「効用の緩やかな右肩上がり」になるのか、は毎年の「予算」が鍵を握ります。私にとって毎年の「予算策定」は「アート」のようで、簡単には答えのでない難しい世界です。

一方「消費(何にいくら使ったか)」はデータとロジックが通用する世界なので、3ヶ月に1度徹底的に分析(記事はこちら)し、予算策定にフィードバックしています。

FIRE後も予想してなかったことが既に多数起きてます。これからも「無常」な状態が続くことは確実でしょう。今後も変化を楽しみながら「効用の緩やかな右肩上がり」を狙いたいと思います。

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