日経新聞朝刊2025年8月27日に、
「「傾聴」というのは心のケアの領域で近年よく聞くようになった言葉だ。「そんな悩みはみんな同じだよ」など神経にさわることを言わないで、聞き役に徹して相手の胸中の憂鬱が言葉に出るのを待ち、正確に理解したことを静かに伝えて自力での立ち直りをうながす。
この役割を人工知能(AI)が担い始めていたらしい。米オープンAIが今月上旬にチャットGPTの基盤モデルを新型に切り替えたところ「唯一の友人を失った」といった声があがったという。旧型の迎合やごますりを問題視し改善したら応答が事務的に。「(機能が)いくら賢くてもつらい」との嘆きが記事にあった。
効率社会の人間関係は冷たく、また傾聴は黙って聞いて人のストレスを引き受けるところがあるため、そんなことに自分のエネルギーや時間を提供する余裕のある人もあまりいない。人に面倒をかけたくない繊細な人がAIに向かうのはよく分かる。喪失感は、はたで考えるよりよほど大きなものでなかったかと想像する。」
とありました。AIは「傾聴」に「役割」を見つけつつあるのですね。意外でした。
私自身は、AIに個人的なことを相談しようと思ったことは「全く」ないのですが、それはあまり「繊細な人間」ではないということなのだろうか・・・

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